火打山〜焼山 2007年3月31日〜4月1日
メンバー かっきー、よっちゃん
3/31 杉ノ原スキー場TOP(9:25)---三田原山(11:00/11:20)---黒沢池(11:35)---高谷池ヒュッテ(12:20) |
4/01 高谷池ヒュッテ(6:20)---火打山(8:20)---影火打(9:10)---胴技切戸(10:20)---焼山(11:45/12:10)---アマナ平(13:50)---笹倉温泉(14:30) |
さすがに三田原山は大賑わい\(・◇・)/ | 稜線まで登れば妙高山とご対面☆ |
行く手には目的の火打山や焼山が見える | 黒沢池に向けて滑る |
黒沢池より三田原山方面を振り返る | 高谷池ヒュッテに到着 |
焼山のてっぺんから見たなんとも美しい火打山に続く稜線。 次に来る時はあの稜線を縦走して来たいなあとかっきーと話をしていたのは2年前の同じころ。 そしていよいよその機会がやってきた☆ 糸魚川ICを降りて8号線に出る途中にあるマックスバリューでかっきーと待ち合わせた。 駐車場から南東の方角を眺めると薄明るくなってきた中に目指す焼山が浮かんでいる。 まずは下山予定地の笹倉温泉に車を一台デポしもう1台で妙高・杉ノ原スキー場を目指す。 暖冬の影響で杉ノ原スキー場の下部はすでに営業終了している。 準備をしてゴンドラと第三高速リフトで一気にゲレンデTOPへ! すでに大勢の山スキーグループが出発準備をしていた。 この中の何パーティが高谷池ヒュッテに向かうのだろうか・・・ 限りある布団にありつくためには出来るだけ早くヒュッテに到着しなければ(・◇・; 雪質は締まりまくりの春山スノー。 出発時からクトーをつけて歩き出す。 すぐに沢を横断し急斜面に取り付く。 クトーを効かせながらぐいぐい登ると1時間ほどで稜線にたどり着いた。 そのまま三田原山へ。 三田原山(2347m)のてっぺんで少しランチタイム。 行く手には明日たどる予定の火打山から焼山の稜線が見えている。 団体さんは三田原山で引き返すようで高谷池ヒュッテまで行くパーティは少なそうだ。 少しホッとする。 ここからはシールを外して黒沢池まで滑り込む。 ここは本日唯一の滑り場。 快適に樹林帯を滑り降りて雪に埋もれた黒沢池付近の雪原を直滑降で横断する。 天気予報は下り坂。晴れて入れば遊びたいところだが今日は急いでヒュッテに向かおう。 スキーを背負いツボ足アイゼンで茶臼山と黒沢岳の鞍部に直登。 雪と風が強まり出す中、なんとか天気が悪化する直前に高谷池ヒュッテに滑り込む。 冬期は3階部分が開放されているらしい。 ここ数日は誰も入ってないのか、階段の登り口は雪が吹き溜まっている。 スコップで雪を崩して3階まであがる。ヒュッテの中に入ると極楽極楽。 窓の外の吹雪を見ながらチューハイで乾杯☆ 昼過ぎから何もすることがないので食っちゃ寝三昧。 そうこうしてるうちにあと2パーティも到着しにぎやかになる。 外の吹雪はいつのまにか雷雨に変わっていた(;◇;) 雷鳴を子守唄に6時には眠りに着いた。 |
これから向かう火打山から焼山の稜線 | 火打山への登りから妙高方面を振り返る |
肩から見た火打山 | 暴風の火打山山頂 |
焼山への稜線 | 稜線を行くかっきー |
胴技切戸への下り | 雪壁とわたし |
翌朝は5時に起床。すぐに窓の外に目をやると全面青空☆ これはいい感じだ♪ 朝食を食べて出発準備をし6時過ぎにヒュッテを出発。 美しい火打山の景色を眺めながらのシール歩行。 しかし雪面はガリガリのクラスト(>◇<) クトーを食い込ませながら歩いて行く。 高谷池から天狗の庭に抜けたあたりからにわかに風が強まってきた。 時々吹く強風に立ち往生する。 それでも何とか前進していくが一瞬強風でバランスを崩したひょうしに何故か右足のクトーがはずれ風に飛ばされてしまった(;◇;) あっというまに谷底に落ちていくクトー。。 がっくり このクラスト斜面ではクトーなくしてシール歩行は不可能なので板を背負いアイゼンを履いてツボ足に変更。 火打の肩まで上がるとどんどん風が強まる。 時々くる突風には耐風姿勢で耐えながら前進。 頂上直下の斜面をアイゼンを効かせながら一歩一歩登りきると火打山(2461.8m)のてっぺんに到着。 強風に耐えながら山頂の標識の前で記念撮影し立ち上がろうした瞬間強風は暴風に変わった((((((ノ゚听)ノ 火打山のてっぺんで這いつくばってピッケルとアイゼンの爪で地面からはがされないように耐える。 10分くらい身動き出来ないままでいるがいっこうにおさまらない。 しかたがないのでそのままほふく前進で縦走開始(・◇・; 西側斜面に入ると風が弱まりホッと一息。そのまま影火打との鞍部まで降りきって休憩した。 ここは今までの風がうそのように穏やかな空間だった。 影火打(2384m)に登り返すと焼山がよりいっそう近くに見える。 このあたりの稜線は快適そうな斜面なのだが残念ながらガリガリのアイスバーンなので歩きで進むことにする。 しばらく進むと尾根は痩せてきて傾斜も急になってくる。胴技切戸への下りにさしかかったようだ。 とてもスキーなんて出来たモンじゃない雪稜の雰囲気。 アイゼンを効かせて慎重に通過していく。 痩せ尾根部分を通過し広い雪壁にさしかかる頃には雪が緩んできた。 つぼ足だと膝までもぐるのでここでいよいよスキーを履く事にする。 |
下ってきた稜線を振り返る | 焼山はすぐ目の前 |
胴技切戸を歩くかっきー | 焼山のてっぺん |
北面台地を目指してトラバース | いよいよ北面台地上部までたどりついた☆ |
北面台地を快適滑降 | 焼山をバックに |
シールをつけたまま雪壁を斜滑降で滑り降りる。 少し登り返すとだだっぴろい鞍部に出た。 ここが胴技切戸のようだ。 見上げると焼山の煙がすぐ真上に見えている。 焼山のてっぺんまでは小細工なしの350m1本勝負。シール登行でジグを切りながら登っていく。 しかしすぐにバテて足取りは重くなる。 ヒーヒー言いながらのヘロヘロ登りでかろうじて高度を上げていく。 噴気口の真横を通り傾斜が緩まればすぐに焼山(2400.3m)のてっぺんだ。 さっさと登っていたかっきーが待っている。 やはり2年前よりだいぶ雪が少ない。 前回は途中でスキー板をデポしてきたが今回は山頂から滑る事ができる☆ ・・・といいながらも山頂付近は地肌が出てて滑れたものじゃない。 火口まで下ってから滑る事にする。 火口からの出だしはガリガリのクラスト。慎重にターンしながら高度を下げていく。 100mほど下ると雪が緩んできた。 次は北面台地の方向にトラバースしていかなくてはならない。 雪が少ないのでところどころブッシュが出ている。 溝も埋まってないので苦労する。 やっとのことで北面台地上部にまわりこむと、はるか下をソロのスキーヤーが登ってくるのが見えている。 あとは広い斜面を好きなように滑り降りるだけ☆ 快適快適♪ 今までの苦労がむくわれる(・◇・) 高度を下げると雪がぐしゃぐしゃになってきた。 こうなると滑りはいまいち。 直滑降で距離を稼ぎながら北面台地末端まで滑る。 標高を下げるとガスの中に入る。 いよいよ焼山の景色ともおわかれだ。 末端の急斜面を下りアマナ平を通過。 地形が複雑になるがラッキーなことにしっかりしたシュプールがありそれをたどると効率的に下っていける♪ あっという間に林道に出て九十九折れを滑り降りデポ車の置いてある橋に到着。 2年越しの想いが叶った山行でした。お天気もよくて大満足な2日間でした☆ |