針ノ木雪渓 2007年4月14日
メンバー かっきー きむひろさん まっちゃん よっちゃん
扇沢(7:40)---大沢小屋(8:25/8:40)---マヤクボ沢出合(10:25)---2550m付近(12:40/13:00)---大沢小屋(14:10/14:20)---扇沢(14:40) |
蓮華大沢手前の堰堤 | 大沢小屋 |
谷全体がデブリまくり | サイドに活路を見出す |
マヤクボ沢出合 | ガスで何がなんだかわからん |
デブリ帯を滑る | 大沢小屋付近右岸を滑るきむひろさんとまっちゃん |
大町では青空が見えていたのだが扇沢に着いてみると雨がシトシト降っていた。標高の高いところは雪だろうな。 扇沢までの道路が開通して最初の週末なのでさぞかし賑わってるかなと思っていたがそれほどではなかった。 回復傾向の天気予報を信じてしばらくクルマでくつろぎながら関東チームの到着を待つ。7時全員が到着。 何パーティかが出発していくのを見送りながら僕たちも出発準備。 雨も上がったようなのでとりあえず行けるところまで行ってみよう。 駐車場のすぐ横手から河原に下りる。雪はつながっているのでシールで歩き出す。 扇沢のバスターミナルを横目に見て天気回復を願いながらのんびりと歩いていく。 しばらく進むと先行していたパーティが休憩していたので先に行かせていただいた。 蓮華大沢からのデブリを見ながら左岸から堰堤を巻くと大沢小屋に到着した。先ほどから本格的に雪が降り出している。 回復傾向の話はどこにいったのやら・・・ 谷は猛烈なデブリで埋まってるのでしばらく左岸の台地を進む。適当なところでデブリをまたいで右岸に移動。 なるべくデブリ帯を避けながら登っていく。登るほどにガスが濃くなっていき雪はアラレ状に変わる。 いまだ天気が回復する兆候はみられない。 サイドからの雪崩を警戒しながら進む。 右岸も行き詰ったので谷中ど真ん中のデブリ帯を登っていく。ノドの部分を過ぎいくぶん傾斜が緩まるとマヤクボ沢出合だ。 ガスでほとんど視界がないのでGPSで現在地を確認。 マヤクボ沢に入るとやっとデブリから解放された。 昨夜からの新雪が結構積もっているようだ。 どんどん傾斜が強まる中をジグを切りながら登っていく。風もどんどん強くなりアラレが顔にあたり痛い痛い。 傾斜が緩まりマヤクボカールの末端に乗りあがったあたりでこれ以上の登行を断念。標高2500mあたりかな。 ガスと強風の中で滑降の準備。滑り出すも視界がないので進んでいるのか止まっているのかわからない。 錯覚やら視界不良やらで雪酔い状態。重い新雪は板も回らず大苦戦を強いられる。 なんとかマヤクボ沢出合まで滑り降りると少し風も弱まりホッと一息。 あとはデブリを避けながらヨレヨレ滑り降りる。 扇沢に戻ると強風が吹き荒れていた。結局天気の回復は夕方くらいまでしなかったようだ。 翌日僕たちの登ったマヤクボ沢に雪崩が走ることになった。あのまま登っていたら僕たちがトリガーになったかもしれない。 その場その場の状況判断は現場でしかわからないが、今思えば少し撤収の決断が遅かったように思います。 |