富士山 須走口 2010年5月3日
メンバー あう
須走口五合目(6:15)---八合目(10:55)---須走口頂上(11:55/12:25)---須走口五合目(13:05) |
駐車場から富士山方面 | 雪は締まっている |
大斜面に出るが頂上はまだ見えない | 振り返ると山中湖 |
3000m付近 | 八合目小屋で吉田口道と合流 |
頂上の鳥居が近づく | お釜の向こうに剣ヶ峰 |
河口湖に用事があった帰りの駄賃で恒例の富士山です。 てなわけで昨年楽しかったので今年も須走口にやってきました。 スキー適期には若干早いかもですが、無理なら頂上から滑らなくてもいいし。 日の出を五合目駐車場で迎えるがうす雲がかかっていてご来光はいまいちだった。 さっそく準備をして歩きだす。まずは駐車場からそのまま直上していくが藪っぽくなったのでブルドーザー道に逃げる。 昨年よりは雪が残っていて昨日のモノっぽい足跡が結構残っていた。 雪は締まっていて快適だが、体力的には快適ではない。ほんまに体力が落ちてますわ。 藪を避けながら早めに大斜面に続く沢状に降り立つ。あとはひろ〜い斜面をひたすら登るだけだ。 昨年はつぼ足だともぐってしまったが今日は問題なく歩ける。 天気は雲が多いが時折陽があたると暑い。帰りに緩んでいてくれるといいのだが。 しばらく直上していき七合目付近でやや右の方向に進路を変える。 しばらく右上すると夏道が近づいたのか小屋が点々と頂上まで続いてるのが見えてくる。 3000m付近まで登るとノーマルのつぼ足だと滑りだしたのでアイゼンを装着する。 頂上方面を見ると吉田口道からの登山者が何人か見えている。 すでに下山にかかっている人もいてはる。早いなあ〜 さて、僕はと言うとぜんぜんペースがあがりません。10歩歩いてはヒーヒー言いながら立ち止まる。 いやあ、もうぜんぜんあきません。新鮮な酸素がほしい〜 時計を見ると予定より遅れまくり。想像以上に体力なしおくんです。 とりあえず歩かんと着かんので牛歩のように一歩一歩登って行く。 空は青空が勝ってきたがぜんぜん雪が緩まない。アイゼンが効いて歩きやすいけど・・・ 八合目を過ぎると一層ペースダウン。すぐそこに見える頂上がいっこうに近づかないなりよ。 九合目付近からは斜面がクラストしだした。アイゼンが決まって歩きやすいがスキーはいや〜ん。 やっとのことで頂上直下。するとクラストからガチガチの氷に変わったやん〜 スキー用の軽量アイゼンだと怖い怖い。一歩踏み出すのに何回も蹴りこむ。 こりゃ、僕のまったく手入れしてないスキーのエッジなんて歯がたたんわ。 帰りは九合目あたりまで降りてから滑らんとあかんかなあと考えながら頂上に到着。 とたんに風がドバーと吹いてくる。登っている最中も時折吹きぬけていたが頂上は吹きさらしじゃん。 お釜を覗くとまだまだ雪が多い。とりあえず窪みに荷物を降ろすがいまいち風よけにもならんわ。 |
一年ぶりの頂上です | |
頂上からひと滑りしてホッと一息 | 7合目付近からは一転して天国 |
天国の滑り台 | あっという間に降りてきました |
須走口(吉田口)頂上(3720m)の石標に一年ぶりのご挨拶。 昨年とつぼ足とシール登行の違いはあれど1時間余計にかかってしまった。これが今の現実ですわああ。がっくし さてと、頂上から滑る斜面を見下ろしてみる。 直下から20mほどガチガチの氷が続きその後はクラスト斜面が九合目付近まで。 こけたらおしまいの死の滑り台まではいかないまでも九合目付近までは流されて大けがはしそうな感じ。 言うなれば半殺しの滑り台くらいか・・ あかん、どっちにしろよう滑らんわ。 あきらめきれず、すこし南の方も偵察しにいくと、こちらは氷とクラストの間に細い抜け道があるじゃないですか。 おっしゃ、ここ降りよう♪ 少しパンをかじって滑降の準備に移る。 相変わらず風が強いが気温がプラスなのでなんとか耐えられる。 ザックからスキー板を取り外す時に板が風で飛ばされそうになってヒヤリ。油断禁物ですわ。 スキー板を履いて立ち上がると風に押されて勝手に斜面に進んでいく。 あかんあかん、まだまだ心の準備が出来てませんって。 風の緩む瞬間を待つ。ひさびさの緊張感が気持ち良い。 風が緩んだ瞬間にドロップ! って言うても氷とクラストの間の細い通路をせこせこ細かいターンでゆっくり降りていくだけ。 ガリガリ言わしながらなんとか九合目付近まで降りてホッと一息。やれやれですわ。 あとは楽しいかと思いきやなんのその。固い斜面をズリズリとターンをしていく。 滑落のリスクはないが快適ともほど遠い。七合目付近から右手にトラバースしていくとどんどん緩みだしてきた。 いよいよここから眼下の大斜面がパラダイスのようだ♪ 五合目駐車場が遥か下界に見える。 昨年は緩みすぎてグサグサの雪に苦労した場所だが今年は天国の滑り台状態。 思うようにターンが決まる。しあわせビームを発散しながらどんどん滑り降りる。 ブル道に入り滑れるところまで滑るが爆弾を踏み出したので終了。つぼ足に変える。 あとはスキー板を担いで駐車場まで戻る。下界は気温が20度を超えてるようで暑い暑い。 ホンの40分前には強風にさらされて凍えてたのが嘘のようだ。 頂上付近はさすがにまだ適期前でしたがこれだけ高低差があるとその時期で楽しめる場所が違いますねえ。 今回は七合目から五合目が超快適でした。 |