大峰・大普賢岳周遊コース 2003年3月13日

メンバー よっしぃー単独 

和佐又ヒュッテ(6:20)---笙ノ窟(7:00)---石の鼻(7:20/7:30)---小普賢岳(7:50)---大普賢岳(9:05/9:25)---七曜岳(11:08/11:35)---無双洞(12:20/12:30)---和佐又ヒュッテ(14:00)

 

このところ山に行くと雨に降られる。
たまには晴れた日に山に登りたいと思い無理やり晴れの日を選んで休みを入れた。
どうせ行くなら展望のいい山へと言うことで久々に大普賢岳を目指すことにした。

6時に和佐又ヒュッテに到着。ここ数日の寒波で雪が多いとおもいきやスキー場は地肌が見えてる状態。
これなら周遊コースも行けそうだと思いながら出発。ヒュッテからはスキー場を通りぬけ登山道に入る。
ここで雪は5cmくらい。だらだら登っていくと和佐又山からの道と合流し。すぐに無双洞方面への分岐がある。
大普賢への道はまっすぐ巨大な岩壁目指して登って行く。雪が少ない分所々凍結していてすべりやすい。
岩壁の裾を巻きながら行くと笙ノ窟に到着。岩壁上部のつららがいつ落ちてくるかわからないのでそそくさと通過する。
日本岳西側の鞍部への登りにかかるころにやや雪の量も増えてくるが締っているのでもぐるほどではない。
鞍部を左にとり何度かハシゴを上りながら石の鼻の手前に到着。石の鼻は右側をまわりこんで登る。
まわりこむ箇所は凍結していていやな感じだったのでここでアイゼンをつける事にした。
石の鼻はとても見晴らしがよく気分の良い場所だ。

しばし景色を楽しんで出発。ここからはまったくトレースがついていない。
夏道は小普賢岳の北側をトラバースするのだが道が雪で埋って状態がよくないので小普賢岳を直登することにした。
スリップしたら北壁まで滑っていってしまうかもしれないのでここは安全策だ。
小普賢の頂上までは目印がついてるので迷うこともない。
頂上を越えて反対側の鞍部めがけて下る。斜面が急なうえ凍結しているので慎重に慎重に。
鞍部に降り立ちいよいよ大普賢の登りにかかるのだがいきなりいやなトラバースの連続。
凍結した雪の上に新雪が積もっているのでピッケルとアイゼンだけがたよりだ。
スリップするとただでは済まないだろう。ピッケルを雪に差し込んでアイゼンの前爪を蹴りこみ少しづつ移動するので時間がかかる。
急斜面を這いあがってやせ尾根を通過し一番高いところ目掛けて木々を掻き分けて登るとひょっこり大普賢岳の頂上に飛び出た。
もちろん展望は最高で大峰・台高の山々が目の前に飛びこんでくる。

景色を堪能して今度は奥駈道を南に下る。斜面は急だがこちらは凍結してないので気持ち良く下れる。
しばらくのんびりと縦走路を楽しむがまたしてもいやなクサリ場に出くわす。「薩摩転げ」と言われるところだ。
くさりはほとんど雪に埋もれていて。ここもピッケルとアイゼンの爪をたよりに下って行く。
なんとか降りきり、小ピークを上り下りし七ッ池を過ぎると七曜岳の登りだ。
この登りの最後の部分が完全に凍ったトラバースなのであきらめてブッシュに飛びこんで巻くことにする。
枝にからまってわやくちゃになりながらなんとか凍結部分を巻いて七曜岳の頂上に到着。ここも展望がすばらしい。
ここでは昼食をとりながら景色を楽しむ。七曜岳からすぐに無双洞方面の分岐があるので奥駈道とわかれて急下降していく。

標高が下がるにつれて雪も少なくなり地肌があらわれてくる。
尾根からはなれて左の斜面をつづら折れながらなおもどんどん下って行くと沢の音が近づく。
無双洞はちょうど沢に降り立ったあたりにある。雪もほとんど溶けてるのでここでアイゼンをはずす。
水を汲んで出発。しばらく斜面にそって歩いていくと道は今度はクサリ場の急登になる。
ぐんぐん高度をあげて右手に底無し井戸を見てすこしゆくと山腹に沿った道に変わる。
そのままだらだらと和佐又山の鞍部まで進む。ここからヒュッテまでは朝歩いた道を戻るだけだ。


この時期の大普賢(石の鼻から先)は凍結していることが多く安易な装備での入山はお奨めできません。

 

和佐又ヒュッテ 笙ノ窟への登り

 

石の鼻から弥山展望 小普賢岳頂上

 

大普賢岳の登り

 

大普賢岳頂上

 

大普賢岳から弥山展望 大普賢岳から稲村ヶ岳展望

 

大普賢岳・小普賢岳 無双洞

 

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