芦廼瀬川 2005年8月27日~28日

メンバー ヤマトさん、よっしぃー

8/27 七泰ダム(8:30)---七泰ノ滝(8:40)---焼嵓淵(11:05)---8m滝上(12:45)---ツボ谷出合付近BP(14:30)
8/28 BP(7:45)---笠捨谷出合(8:35)---狼返しの滝(8:42)---堰堤(9:00)---吊橋跡(9:38)---R425デポ地(10:00)

  

七泰ダムより入渓してすぐ 迫力の七泰ノ滝10m
七泰ノ滝に見惚れる僕 ワサビ滝5m
保色滝3m 槇滝10m
盛夏も過ぎようとしてる8月の終わりに芦廼瀬川に行く事になった。
ここは本流遡行の醍醐味が味わえるところと聞いている。 納涼がてら楽しめそうだ^-^

待ち合わせ場所の「道の駅大塔」で仮眠していると相方のヤマトさんより遅れるとのメールが入る。。
今回は日帰りでも可能なコースを1泊でのんびり行こうとの計画なのであせる事もなく再び眠りにつく♪
結局予定の1時間遅れでヤマトさんが到着。 クルマ2台で芦廼瀬川を目指す。

国道425号のぐねぐね道を白谷林道分岐まで走り、ここでクルマを1台デポ。
同じ道を取って返して七泰ダムまで走る。 行き止まりのスペースにクルマを止めて出発準備。
直前に台風11号が接近してやきもきしたが東へ反れてくれた。
今日はお天気も良くて遡行日和だ^-^  日も高く上がった8時半に出発!

ダムの奥から沢床に降りて遡行開始。 さすが本流だけあって景観はまさに川そのものだ。
河原を進んでいくと前方に滝が見えてきたあ。  おお!あれが七泰ノ滝かっ!  ついつい急ぎ足になる^-^
川岸につけられた鉄杭などにたよりながら進んでいくと大きな釜を従えた七泰ノ滝10mの前に出た。

さすがに本流の滝は10mでも迫力があるよ~   しばし見惚れる♪
ここは右岸から巻くようだ。 何故か巻き道には要所要所に鉄杭が打ってあるのでラクラク滝上へ。
滝上からも右岸沿いに鉄杭があり迷わず利用させてもらうことに♪

谷はゴーロ帯となり適当なところから左岸に渡る。 続くワサビ滝と保色滝はそのまま左岸側から越えた。
両方の滝とも迫力があって、見てるだけでワクワクしてくる♪ さすが本流!
すぐに両岸が狭まり槇滝10mが落ちている。 見るからに手の出しようも無く、巻くことに。
右岸の急斜面を木の根を頼りながらバンドへ登ると明瞭な踏み跡があり、槇滝の上のネジ滝3mも一緒に巻いてラクラク滝上に出れた。
時間があるので少し戻り槇滝の落ち口を見物する。 なんとなく物見遊山気分だ^-^

 

へつる僕。落ちたらふりだしに戻るので必死(^-^; 豪快な百間嵓とヤマトさん
4m滝 正面の壁を登った かな? 噂の焼嵓淵 100mくらい?
焼嵓淵出口の滝は左壁から登る 十皿周辺 このあたりも素晴らしい景色
その後はしばらくゴーロ帯がつづく。飛び石、渡渉、へつりを繰り返し進んでいく。
送電線の下をくぐり、なおもしばらく進むと目の前はるか頭上につづく嵓が現れた!!
これが百間嵓!! ヤマトさんに「百間って何メートル??」と聞くが納得できる答えは最後まで聞けなかった・・・

つぎつぎ出てくる小滝や淵をかわしながら進んでいくと左岸の壁が張り出した4m滝が登場。
腰まで浸かって壁に取り付き1段あがったところで荷物が重くて立ち往生^-^;
しばらく固まっていたらヤマトさんが左岸をへつって救世主のように滝上にあらわれた・・・
すかさず「ヘルプ! ヘルプ! スリングプリーズ! プリーズ!! (;◇;)」と叫びお助けを借りて無事に登れました。

ひきつづき、淵や小滝が連続するなか進んでいく。さすがに本流だけあって淀みひとつひとつがとても深い。
しかし谷の景観が大味なので現在地が把握しずらいし・・  たぶん下竜宮谷らしき出合をすぎてから少しで焼嵓淵が登場^-^

噂では100mくらい続くらしい・・・ どれどれ  うん、確かに長いぞ~!!
ここ数年のレポではだいぶ埋まっていてあまり泳がなくていいような事を書いていたのだが、今は淵が復活してきたのか足とどかん。
途中にある岩で休憩しながら奥へ奥へと泳いでいく。  淵の途中で右岸から上竜宮谷が滝で落ちている。

淵出口の5m滝は左壁から登れるとの事。 巻き返しの流れが怖いので一応ロープをつけて滝に近づく。
取り付きは簡単でラクラク滝上に登れた。

 

8m滝は泳いで右手のテラスに這い上がる この斜上するクラックに沿って登った
美しい景色が続く 泳いで泳いで泳ぎまくり
限りなく澄んだ流れ テン場でのまったりした時間
滝上はナメや小滝が続く。 このあたりは十皿と呼ばれてるらしい。
スリップに注意しながら慎重に進んでいくと、またまた両岸が狭まり奥に十皿最後の8m滝が立ちはだかる。
この滝の通過が芦廼瀬川の核心との事。。  滝手前の左岸に取り付くらしい。

なんとかなるかとあまり何も考えず流れに飛び込んで左岸に渡る。
そのまま泳いでせり出してる岩の後ろに回り込もうとしたが流れがきつくて進めない。 作戦失敗(T◇T)
その作戦はあきらめて岩の手前側に取り付いてみる。
外傾してる岩に乗り込めそうなステップがあったので試してみると上手い具合に立ちこむことができた♪ 
次に手がかりを探すとなんとここぞというところにハーケンが打ってあるじゃん♪ ラッキー^-^
持ってきたスリングをかけてあぶみ代わりにしテラスまで登ることができた^-^
その先はヌルヌルの壁だが斜上するクラックに沿ってハーケンが連打されている。

これで越えれる事を確信してヤマトさんをフォローする事に。。
しかしここでロープを持ってないことに気づく^-^; いつまでたっても学習能力がありません・・・
持ってるだけのスリングをつないでなんとかヤマトさんをテラスまで引っ張りあげた。

あとは残置の連打ハーケンを利用してヌルヌル壁を空身で登ったあとザックを荷揚げ。
ヌルヌルトラバースを慎重に越えて無事に滝上に到着^-^  核心部を無事通過完了

その後は渓相も穏やかになり、たまに出てくる淵を泳ぎながらのんびり進んでいく。
淵には太陽光線があたりエメラルドグリーン色に輝いて美しい。
ヤマトさんに「なんで川の水はエメラルドグリーンなん?」と聞くと
「底にエメラルドがいっぱいあるからや」との答えが帰ってきた。 ほんま適当や・・・^-^;

あまり進むといいテン場がなさそうなのでこのあたりで本日の行程を打ち切ることにする。
シェルターを張って焚き火を灯しのんびりとした時間の中を夕暮れまでうだうだとくつろぐ。
なぜかこのテン場付近にはアブもいなくてとても快適。 あたりが暗闇に包まれるころシュラフカバーに潜り込んで眠りについた。

 

清清しい朝 飛び込んで対岸へ
このあたりはだらだらが続く 笠捨谷は廊下になってるのですぐわかる
狼返しの滝 3m 狭淵かな?
「起きるまで寝るぞっ!」と断言していたが目が覚めたらまだ6時やし。
今日は昨日以上に時間に余裕がある。 朝食の準備や撤収をのんびりこなしていても8時前には出発準備が整ってしまった。

朝の光が射す中を遡行開始。 しばらく河原やゴーロが続く。 同じような景色が続き現在地もよくわからない^-^;
コンパスで方角を確認すると何故か南に向いて歩いている。。 なんで(^-^)?
地形図を確認して納得^-^ 谷はぐねぐね蛇行してちょうど南向きになってるところを歩いていたのね!

単調なゴーロ歩きもだんだん飽きてくるがまだまだ延々つづいてそうだ。
時々でてくる淵をあえて泳いだりしながら変化をつけてみる。。

左岸から廊下状の笠捨谷が入ってやっと確実な場所がわかった。 いよいよ終盤やねえ~ 
すぐに狼返しの滝3mがあらわれる。 ここは右岸から巻けるが滝の左壁を簡単に登れた。
その後しばらくで堰堤が立ちはだかる。 左岸から踏み後に沿って越える。

堰堤の上は広い河原になってる。 だらだら進んでいくと両岸がやや狭まる。 ここは狭渕かな?? 左岸から越えていく。
左岸からモチ谷が入ると細長い淵が続く。  これは長渕?? 
ヤマトさんが長渕剛のうたを歌いながら中央突破を試みるがあえなく流れに押し返されてきた。 おかえり~!
つづいて僕もチャレンジする。 上手い具合に反転流に乗ってもう少しってところで押し戻される^-^; ただいま~!
あきらめて右岸の岩を伝って越える。。

その後は平凡な河原をだらだら進んで行く。 するとワイヤーだけになった吊橋跡が出てきた。
ここらが潮時なので遡行を終了し左岸を上がっていくとすぐに白谷林道に飛び出す。
あとは林道をデポ車のある国道425号分岐まで歩いて行くだけだ。 

芦廼瀬川は噂通りとても美しいところでした^-^ お天気も良くて気持ちよく本流遡行を楽しめました♪

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