八ヶ岳 赤岳 阿弥陀岳恐るべしの巻 2003年12月20日~21日
メンバー よっしぃー単独
12/20 美濃戸口(7:55)---美濃戸山荘(8:45/9:00)---行者小屋(11:00/13:00)---阿弥陀岳北稜---阿弥陀岳(14:38)---文三郎尾根---行者小屋 12/21 行者小屋(7:15)---文三郎尾根分岐(8:05)---赤岳(8:30/9:05)---行者小屋(9:35)---美濃戸口(11:45) |
美濃戸山荘前にある南沢コース分岐 | 南沢コース |
阿弥陀岳山頂 | 行者小屋テン場で会った安藤さんときむひろさん |
冬靴の慣らしはどこに行こう・・・ う~ん 雪のある山でお気軽な場所はどこだろ?? で、思いついたのが八ヶ岳!! 八ヶ岳の一般コースだったら丁度良さそうだろと勝手に決めこんで出発^^ ・・・その時はまだエライ目に会うとも知らず^^; 今回は出発時点からつまづきだらけ^^; 出発してすぐに時計を忘れた事に気付くが「まあ、携帯に時計ついてるしええか」とそのまま高速に乗る。 次ぎに折りからの寒波襲来でいきなり中央道通行止!! が~ん(><) 小牧から多治見まで下道を走るがあちらこちらで乗用車やトラックがスリップして立ち往生・・・ ほとんど交通マヒ状態^^; やっとのことで美濃戸口についたのが朝の7:00頃やん(><) 仮眠する時間がなくなってしまいました。 そそくさと準備して出発しようとしたらピッケルバンドを忘れたことに気付いた^^; あ~あ サブバイルあるし、まあいいか・・ しかしピッケルは何故かそのまま最後までザックにつけっぱなしでたんなる重しの役目となりました。 まずは美濃戸まで車道を歩いていく。雪はうっすら積もっているが大雪にはなっていないようだ。 やまのこ村、赤岳山荘と横目に見ながら進む、南沢コース分岐のところにある美濃戸山荘で休憩タイム。 ちらちらと雪が降っている。 分岐から南沢コースに入り沢沿いをどんどん登って行く。 やたらザックが重いのが気になるが快調に進む。 他の登山者を追いぬくたびに踏み跡が薄くなって行くのは気のせい??^^; 樹林帯を抜けて開けた場所に出たら新雪で踏み跡がほとんど消えているじゃないですか!? プチラッセルしながらどんどんヘロヘロになってくる^‐^; ザックが異様に重たく感じる・・ 我ながら情けない。。 後ほどザックの中身にを調べると要らないものや結局使わなかったものがたくさんでてきたのでした^^ゞ いいかげんなパッキングしてたらあきませんわ・・・ なんとか行者小屋にだどり着いてテント設営。 先客はひと張りのみ。本日行者泊まり予定の山HP友達のきむひろさんはまだ来られてないようだ。 「時間はまだお昼やし阿弥陀岳でも登るか」とお気軽に考える。 しかし、このお気軽な考えがのちにエライ目に遭うことに・・・^^; 阿弥陀岳の往復やったらそんなに時間かからんやろと考える(冬山をなめたらあかん) 荷物は全部置いてサブバイル1本だけ持ってガスの中の阿弥陀岳を目指す(問題外) 良識ある登山者のみなさますみません^^; 歩き出してすぐに分岐。中岳コルへ向かう道に踏み跡がついてるので疑いもせずそちらへ。 最初は樹林帯の中を急登していく。雪は膝くらいまでもぐる。 ぐんぐん高度を稼いで行く。荷物がないので快調に飛ばせる。 踏み跡は尾根上を行くようになる。そろそろトラバースになる頃やけどなあ~?? 「はは~ん、冬は雪崩の心配があるからトラバースは避けるのか」等とお気楽に考え直登しつづける。 尾根はそのまま潅木帯の急傾斜となる。(後ほど第一岩稜と判明^^;) こういうのは得意のエテ登りで潅木から潅木へ飛び移りながら登って行く。 続いて前に岩壁が見えてきた^^; 踏み跡はその岩に吸い込まれてるし~^^;(後ほど第二岩稜と判明^^;) まさか・・・^^; 踏み跡は岩の左側に少し回りこんだところで消えている。。 しかも、そこにはビレイ用のハーケンが・・・ しかも上を見ると5~6m上に懸垂用の残置スリングが・・・ これってバリエーションルートとちゃう~ん(今ごろ気付くなって^^;) とりあえず、溝のところを3m程登ってみる。 下を見たら意外に高度感があり、「あかん!よう降りられへん」。よっしぃーピンチ(^^; もう登る以外の選択はなし。最後のところにホールドがないじゃん。 雪を払うと草付きになっていた。持ってきたサブバイルをさして攀じ登る。フーッ 残置スリングの横からもう一段あがって、ホッと一息。 しかし、まだ続くのでした・・・ 再び岩壁があ~ 今度は少し右手の登りやすそうな場所を選んで取りつく。 もうこれ以上ありませんように(祈) ガスで視界が利かないので不安が押し寄せる。 登りきると今度は両側が切れ落ちてるナイフリッジ登場~ これはもう猿のように四つん這いで通過^^;(恥じも外聞もなし) そのまま雪稜を上がると頂上の案内板があるじゃないですか!? 助かった~ 阿弥陀岳(2805m)の頂上はガスと雪まじりの強風で状況は最悪。 でもこれでやっと一般ルートに戻れたと喜ぶよっしぃー^^ しかし、まだ神様は許してくれなかった。 降り口がわからん! この悪天候でここまで来る人はいてるはずも無く踏み跡も何もない。 ここで間違ったら間違い無く死ぬぞ。。 地図とコンパスで慎重に降り口をさがす。 頂上の指導標は一般ルートを今きたバリエーションの方角に指している?? 何故?? わかった! 一般道はここでぐるっと方向を西に変えて急下降してるんや!! こうなったら自分の力だけがたより。慎重に方角を見定めて急下降開始。 なんとか西向きの稜線に入れたみたいだ。日暮れまでに確実な地点までたどりつかないと! 気持ちはだんだんあせってくる。 すると雪の上に出てるクサリ場の鉄杭を発見! この尾根に間違い無いと確信! 一気に走り降りる。 中岳のコルのところで中岳沢を下るか一瞬考えるが、昨日から降り続く新雪が雪崩たら怖いので 中岳に登り返して文三郎尾根を目指すことにした。 ここからはラッセルの登り、ヒイヒイいいながらも少しづつしか進まない。 吹き溜まりでは腰までもぐってしまう。 ラッセルから抜け出してクラストした雪質に変わると 妙に左足が軽い! がーん! アイゼンがない!! あ~(><) あの深いラッセルにはよう戻れない・・・ そのまま進む。 中岳を越えて反対側のコルから赤岳の斜面を登ると文三郎尾根の分岐に到着。 あとは、行者小屋まで駆け下るのみ^^ やっとのことで、テン場まで戻ると見覚えのあるザックが! きむひろさん? と声をかけるとやっぱりきむひろさんだった♪ さっき到着してテントを設営してる最中でした^^ 夜は飲み会にお招きいただきました。安藤さんとサクライさんとは初対面^^ 楽しいひとときをすごせました♪ ちなみにボクが迷い込んだバリエーションルートは阿弥陀岳北稜だと安藤さんに教えていただきました。 初級のバリエーションらしいですが、いきなり心構えもなくあんな岩壁に遭遇すると緊張しました^^ゞ |
朝食はぜんざい | 朝日に輝く阿弥陀岳 |
阿弥陀岳も今日はバッチリ見える | 文三郎尾根 |
八ヶ岳最南部と南アルプス展望 | 赤岳への登り |
赤岳頂上 | 北八ヶ岳展望 |
行者小屋から景色 | 帰りに諏訪湖SAから見た八ヶ岳 |
翌朝、どうしようか悩みながら起きる。アイゼン片足だと縦走はできないなあ~ とりあえずアイゼンを捜しに行こうかなとぼんやり考えながら支度。 本日は快晴♪ 昨日エライ目に遭った阿弥陀岳に朝日があたり輝いている。 再び空身にサブバイル1本だけ持って文三郎尾根を登り始める(懲りないヤツ^^ゞ) 空身なのでぐんぐん登れる。右足だけアイゼンをつけてるので違和感があるが歩けないことはない^^ 分岐点まで登って考えてみたら新雪がだいぶ積もってるのでアイゼン捜しは不可能と判断。 そのまま、目的を赤岳に変更^^ 今日の雪質だとアイゼンなしのキックステップでも結構いける^^ 一気に赤岳(2899.2m)に上がる。頂上からは360°の大展望。素晴らしい景色だ! 30分程景色を楽しんでから下山開始。下りも安全策で文三郎尾根経由にする。 下りは走る走る^^ こういう時はアイゼンない方が適度に滑って楽しい。 一気に行者小屋まで駆け下りた。ここからは往路と同じく南沢コースで美濃戸口まで帰るだけだ。 |