【よろパラ 〜文学歴史の10〜 年表】
≫【よろパラ年表】≫【TOPページ】
【養老3(719)年】
月日  天皇 政体 事項
2月3日 第44代
元正天皇
右大臣
藤原不比等
大納言
長屋王
阿倍宿奈麻呂
全国で衣服を右前に統一する

 同時に官位有職者は「笏」を所持させた。
 五位以上は象牙の笏。
 六位以下は木製の笏。
 散位も笏の所持を許可された。


2月5日 粟田真人、死去

 正三位。
 ≫『粟田真人』


6月10日 首皇太子、初めて政務に参加

 後の聖武天皇。

7月13日 按察使を設置

 多治比県守、相模・上野・下野。
 ≫『多治比県守』
 笠麻呂、尾張・三河・信濃。
 鴨吉備麻呂、備前・美作・備中・淡路。
 大伴山守、駿河・伊豆・甲斐。
 藤原宇合、安房・上総・下総。
 大伴宿奈麻呂、安芸・周防。
 ≫『大伴宿奈麻呂』
 多治比広成、能登・越中・越後。
 小野馬養、丹後・但馬・因幡。
 門部王、伊賀・志摩。
 高安王、阿波・讃岐・土佐。
 息長臣足、伯耆・石見。


閏7月7日 新羅使が献上

 新羅使は調品の他に騾馬の牡牝を各一頭献上。

9月8日 畿内の摂官を設置

 摂官とは近畿の按察使相当職のこと。
 多治比三宅麻呂、河内。
 巨勢邑治、摂津。
 大伴旅人、山城
 ≫『大伴旅人』


10月17日 舎人親王・新田部親王、加増

 舎人親王、
 内舎人2人、大舎人4人、
 衛士30人、封戸800戸加増。
 ≫『舎人親王』
 新田部親王、
 内舎人2人、大舎人4人、
 衛士20人、封戸500戸加増。
 ≫『新田部親王』


11月1日 神叡法師・道慈法師を表彰

 詔をもって食封50戸を下賜。

 

 《養老3(719)年のポイント》

 按察使が設置されて中央集権体制が強化されたり、
 天武天皇の皇子である舎人親王と新田部親王に破格の加増をしたりと、
 その全てが首皇太子の即位・政権樹立へ向けての
 具体的な地ならしが始まった一年と言える。


 

≫【よろパラ年表】≫【TOPページ】

 (C) よろパラ 〜文学歴史の10〜