塩見小屋
連絡先/長野県上伊那郡長谷村市野瀬2109 河村正博 TEL0265-98-2889
収容人数/30人 要予約
営業案内へのリンク
 小屋主の河村さんは「岳人」「山渓」などの記事にも度々登場する名物小屋主さん。以前池の沢小屋にいて、自分の小屋が持ちたくて倒壊していた塩見小屋を再建した、という話はここに記すまでもない。
 小屋は写真のように塩見岳が一望に見渡せるすばらしいロケーションにある。しかし小屋の収容力は極めて小さい。また水場も小屋から20分ほど下ったところにある。必要な水は小屋主さんがわざわざ水ボッカして(ポンプアップしているのではない)登山者や食事のために供している。従って水も無駄に使わないこと。
 90年代前半までは登山者も少なくお盆の混雑時でもこの小屋は一人布団1枚と余裕で泊れた。しかし93年に鳥倉林道が開通し三伏峠までわずかな時間で登れるようになってから登山者が激増しこの小屋も非常に混むようになり、ご主人は悲鳴を上げている。最盛期はやむを得ず仮設テントを設けて宿泊客を収容している。このため現在は宿泊は要予約となっている。時に収容しきれなくて塩川や三伏峠でもう泊まりに来ないでとストップが掛かることがある。
 また登山客の激増、テント客の屎尿による水源汚染を憂慮して97年より小屋前のテント設営も禁止となった。さらに2000年度からは地下浸透トイレを廃止し、災害用簡易トイレを活用して用便もすべてヘリコプターで下に降ろすなど環境保護にも配慮している。宿泊客はぜひ協力してほしい。
 マナーの悪い客も増えているのであろう、ここを通るたびにご主人の表情が年々険しくなるようなのが痛々しい。

個人的お薦め度 ☆☆☆
1999.9作成 2000.7修正/
リンク修正 2002.7/2004.9

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