熊の平小屋
水場付近写真
連絡先/(株)東海フォレスト南アルプス予約センター TEL0547-46-4717
収容人数/70人
営業案内へのリンク
(東海フォレストページ)
 この小屋には静岡市営熊の平小屋という看板がでており、山梨の山奥を詰めると静岡市にでるというのが(地図上はその通りなのだが...)意外感がある。
 ここには、かつて北村さんという名物小屋番がおり、朝は4時に手焼きパンとコーヒーのおいしくてしゃれた洋風の朝食を出し、時にアメリカ人の奥さんまで登ってくる、というので登山者の間では評判だった。北村さんは普段はアメリカで牧場をやっており、夏場の間だけ小屋のために来日すると伺っていた。初めて宿泊したときは、登山者も比較的少なくいかにも南アの山容の奥深さを感じさせるこの小屋で洋風の朝食がしかも北アや南ア北部より早い時間に出されたとことに、なんとも言いがたい強い印象を受けたものである。
 風貌はどう見ても40代という感じだった北村さんは実年齢はかなり上だとのことで96年限りで引退され、以前百間洞の小屋番だったかなり若い小屋番に交代したが居つかなかったようで99年に再度管理人が交代している。
 新しい管理人の方は団塊の世代の海外経験もある元クライマー。なかなか好人物とお見受けした。東海フォレストの委託運営の小屋なので現在でも食事は決して悪くなく、今の管理人さんも工夫されている(但し朝食の時間は5時と遅くなった)。とはいえ、あの朝4時の洋風朝食風景が過去のものとなってしまったのはいささか残念。。
 水は水量豊富で小屋の前に湧き出ている。このサイト全体がちょっと千枚小屋の雰囲気に似ている。
 南ア全般に登山客が増加傾向にある中で、このルートもご多分に漏れないが、それでも現在でも、北岳の喧騒とは段違いの静かさが感じられる(また塩見岳まで行くと非常に登山客が増えるが)。個人的には、この熊の平小屋のたたずまいを含めた北岳−塩見縦走ルートを南ア北部一押しの特選ルートとしたい。
個人的お薦め度 ☆☆☆★
作成 1999.9 修正 2000.7 リンク修正 2001.6
写真更新 2003.7(撮影2002.8)

[戻る]