2009年 さいたま夏場所

初日 大鵬 上手投げ ダンディハウス
75−49
一場所で幕下に落ちた大鵬。「(幕下に落ちたことで)気落ちしたわけではない」とコメントを残すも、立ち上がりに不安を見せる。それでも、再度幕内に上がるんだという強い気持ちを見せ、気合の入った相撲で寄り切って白星。幕内昇進へ向けて幸先の良いスタートを切った。
大鵬コメント
「稽古の成果を出せた。立ち上がり?毎回の課題です。」
二日目 大鵬 上手投げ エミロス
105−51
初日の白星で勢いに乗りたい大鵬。課題の立ち上がりにやはり不安を見せるも、相手の出方を見て、しっかり押し出して2連勝。ただ、相手の「最後まであきらめない」魂に身が引き締まった。
大鵬コメント
「私も必死。ただ、彼も必死。そう簡単に行くはずがない。」
三日目 大鵬 押し出し SWISH
72−64
2連勝と波に乗りつつある大鵬。課題の立ち上がりで素晴らしい立ち上がりを見せ、早々に土俵際まで追い詰める。しかし、相手もここまで連勝し、波に乗っている。腰の強さで粘られ、土俵中央で一進一退の攻防が続く。終盤、体力勝負となったがそこで勝り、苦しみながらも寄り切って3連勝。
大鵬コメント
「苦しい相撲だった。今日は帰って、夕飯をエンジョイしたい。」
四日目 大鵬 上手投げ クローバー
102−78
3連勝と絶好調の大鵬。先日の取組同様に、素晴らしい、いや、凄まじい立ち会いを見せる。勢い余って土俵上で咆哮。U舘M子も驚いた様子を見せる。エドモンド本田を彷彿とさせる飛び道具「スーパー頭突き」の連発で相手の心を折り、寄り切って4連勝。これで、来場所の幕内昇進が決まった。
大鵬コメント
「ついに飛び道具を発揮できた。磨きをかけたい。
 昇進?今は安堵の気持ちはない。次、がんばるだけ。」
五日目 大鵬 寄り切り S・R・S
85−103
4連勝と飛ぶ鳥を落とす勢いの大鵬。ここで各チームが大鵬に施したスカウティングを全くの無にする必殺の猫だましで相手に面食らわせる作戦に出たが、相手は全く動じず失敗。あれよあれよと土俵際に追い詰められ、粘りに粘ったが最後は寄り切られた。
大鵬コメント
左四つは嫌だったか?と聞かれ「(やってみないと)何がどうなるか分からないじゃない。自分を信じて慎重に、慎重に」とやや不機嫌そうな受け答え。それでも最後は「体調?ヨーグルト飲んでるから大丈夫」と話して周囲を笑わせた。