2008年 さいたま夏場所

初日 大鵬 上手投げ B−DASH
71−62
相手の勢いある立ち合いでまわしを取られ、一気に土俵際まで追い詰められた大鵬。その後、盛り返し、土俵際まで何度も追い詰めるも決め手に欠く。それでも、最後は苦し紛れの上手投げを放ち、初日が出た。
大鵬コメント
「体が小さいので土俵際で残ると危険だと言われてきましたけど、こういうところで生かすことができた。あきらめなくて良かった」
二日目 大鵬 寄り切り ブラックダック
72-54
初日の反省を活かし、立ち合いに気合を入れた。相手にまわしを取らせない相撲を展開。終始、大鵬ペースの土俵捌き。途中、押し込まれる展開もあったが終盤にしっかりと寄せて、寄りきり。初日から連勝。
大鵬コメント
「最後に頭をつけて、右を差せたのが良かった。」
三日目 大鵬 押し出し WITH H
64−45
初日から3連勝を狙う大鵬。相手は老獪なテクニックを持つ力士。勢いで立ち向かうも上手くいなされる。それでも、大鵬は勢いを保ちつつ、最後は押し出しで初日から3連勝。
大鵬コメント
「見ていこうと思って、立ち合いで受け止めることができた。流れを心がけてやっているので・・・」
四日目 大鵬 猫だまし AIR BALL
97−80
3連勝したことから、大銀杏を結い、まわしの色を変えて挑んだ4日目。各チームが大鵬に施したスカウティングを全くの無にする猫だましで相手に面食らわせ、快勝。これで、4連勝。大鵬の快進撃は続く。
大鵬コメント
「何をしてくるか分からない相手だからね。立ち合いには気をつけた。」
五日目 大鵬 寄り切り エンジェルス
78−64
勝てば優勝に王手のかかる大一番。4連勝の勢いそのままに、磐石の相撲を披露。得意のもろ差しから一気に寄り切り、王手をかけた。千秋楽は全勝同士の激突。幕下優勝で次場所からの相撲に勢いをつけたい。
大鵬コメント
「まだ、あと1番ある。新十両より優勝です」と話しながら、「(新十両は)もう決まりですよね」と確認する場面も。
千秋楽 大鵬 掬い投げ freestyle
87−77
幕下のさいたま全勝対決。相手は速攻主体の取り口。再三、土俵際に追い詰められるも、スポンジに例えられるほどの柔らかい身体で吸収し、しのぎ続ける大鵬。最後は左差し手を十分に返してから放たれる伝家の宝刀「掬い投げ」が決まり、6戦全勝で秋場所での幕内入幕に花を添えた。
大鵬コメント
「初出場で不安もあった。どんな形であれ、全部勝てたことは自信になった。秋場所からの幕内では気を入れなおしたい」