讃美歌ってなに

 

讃美歌とは、神様の愛に対するわたしたちの応答を言葉と音楽であらわしたもので、とても古い歴史があります。中世グレゴリオ聖歌のように静かな抑揚を持ったものから、現代の、ゴスペルといわれるノリのいいものまで無数にあって、ずっと人々の心を励まし,いやしてきました。礼拝では讃美歌は、聖書朗読や祈りのあいだに会衆や聖歌隊によって歌われます。それらはその時の教会歴にふさわしいものが選ばれます。また、集会や楽しい集いの時には好きなものを自由に選びます。教会歴とは、神の大いなるわざとイエスキリストの生涯をたどることで、イエス降誕(クリスマス)もその1つです。きよしこの夜やもろびとこぞりてなどはよく知られていますね。

信仰は言葉によって養われます。したがって讃美歌も言葉が大切にされます。世界中で歌い継がれてきたもの、その国の独特のリズムやメロディ―にのって文化にとけ込んでいるものなど無数にあり、時代とともに生まれたりまた消えたりもします。日本キリスト教団ではでは1997年に43年ぶりに「讃美歌21」が編纂され(21世紀の意)、今日に至っています。

ちなみに最近よく聞かれるゴスペルやアカペラという言葉も、もとは教会からでた言葉なのですよ。gospelは福音(よきおとずれ)とか福音書(イエスのできごとや言葉を記録したもの)という意味、a cappellaは教会風にという意味で(cappellaはチャペル)、楽器の伴奏なしで歌うことです。

 

2005/2 H.Y.