◇伝道師室より◇
今年の夏期学校は8月19日(土)〜21日(月)まで、YMCA「東山荘」で開かれます。幼小科から中高生まで、先生を含めて30名の参加予定です。テーマは「パウロってだれ」です。使徒言行録を通してパウロの活動を勉強して、それを劇にして演じようと計画しています。プログラムは緑したたる木陰で、鳥の声を聞きながらの早天祈祷会に始まり、主日礼拝、親睦会、夜には満天の星を仰ぎながら楽しいキャンプ・ファイアなど盛り沢山です。かわったものとしては「寒沢の源流をたずねる」リバーウォークを企画しています。1Km上流にある水源をたずね、喉を潤すミニハイキングです。このように楽しいことのいっぱいある夏期学校に参加しませんか。幼い子供たちからご高齢の方々まで、神の家族として共に集い、共に讃美歌やキャンプソングを歌い、共に祈り合う、年1回のチャンスです。
東山荘は大自然の中にすばらしい施設があり、食事もおいしいです。またお勧めは黙想館です。正面の窓硝子越しに、裾野から頂上までの富士山がくっきりと見えます。そこで心を静めて祈り、黙想できる静かな場所が黙想館です。信仰の原点をふりかえる絶好のチャンスです。時間を見つけて足を運んでみてはいかがですか。
さて暑い夏を迎えると、いやが応にも私の心は燃えてきます。それは今から46年前、1953年の夏期学校の衝撃が蘇ってくるからです。大学に入ったものの、心に満たされないものを感じていた私は、学生YMCA主催の夏期学校に参加しました。蔵王で開かれた夏期学校には約70名の学生が参加し、「キリストとは何者か」「信仰とは何か」と激論を戦わす学生の姿に接し、大きな衝撃を受けました。目に見える世界だけでなく、目に見えない神の支配する世界があること、それを証しする共同体として教会があることを知らされ、あらためて教会に足を運ぶキッカケになったのでした。それ以来私は教会を離れることなく、殆ど毎年のように夏期学校に参加してきました。それは自分の信仰の原点をふりかえり、自分自身を見直す時でもありました。
私は今、伝道師として召されていますが、あの時の衝撃が今も続いていて信仰の旅を歩んでいる者です。