牧師室より

 先週の主日礼拝は、寿町にある「なか伝道所」で説教奉仕をさせていただきました。寿町というのは、大阪の釜ヶ崎、東京の山谷と並ぶ、三大寄せ場の一つです。上記以外にも小さな寄せ場が各地にあります。「寄せ場」とは、「人足(にんそく)寄場」の略で、具体的には、日雇い労働者が集まる街(場所)を意味しています。

なか伝道所は、神奈川教区が設置した寿地区センターと共に、寿町で生活する人たちと「共に生きること」を課題としている教会で、礼拝は、寿町で生活する人たちとその支援者によって守られています。

寿町の町中を探索してきましたが、東京の山谷に比べて、飲み屋の数も多く、看板も彩色豊かで、山谷より釜ヶ崎に近い印象でした。しかし寄せ場特有の雰囲気は山谷とも同じで、懐かしさを感じました。

 なか伝道所は現在、無牧です。当日は午後から運営委員会(役員会)が予定されていましたが、牧師の招聘についても話し合いが継続されているとのことでした。近い将来、よき牧会者が与えられることを祈りに加えることとしました。横浜港南台教会としても、引き続き支援を続けたいと思います。    (中沢譲)