牧師室より

 8月は平和について考える月である。いくつかの国際条約を無視し、ロシアはウクライナに侵攻した。核兵器使用の恫喝が伴ったため、ウクライナだけが戦場になっている。このことが世界の状況を大きく変えた。フィンランドとスウェーデンのNATO加盟や、自民党が選挙公約に軍事費をGNP2%にすると掲げたことに、その影響を見る。
 ロシアはネオナチの存在を戦争の口実とした。これは事実だが、ロシア側もネオナチの民間軍事会社を戦争に投入している。今回の戦争で注目したいのは、米国とウクライナの協力関係だ。米国と軍事協力を結ぶことは、戦争に巻き込まれることを意味する。今必要なのは、軍事同盟を破棄することだ。 

  (中沢譲)