牧師室より

 7月から、教会の感染症予防対策が少し緩和されます。学校や商業施設などに比べると慎重な形です。教会の平均年齢が高いことや、既往症などが理由でワクチン接種を受けられない方もおられることを考慮しています。また、今回のコロナ禍において、マスク無しの讃美や会食などが原因でクラスターが発生した教会の事例が複数報道されてもいます。私たちの教会が、これまでクラスターを発生させずに主日礼拝を一度も休まず継続できたことは、皆で協力しながら注意深く進んできた結果であり感謝です。万が一再び感染増大した際は、すぐに後戻りできるように、用心深く少しずつ対策を緩和していきたいと思います。外出機会が減って体力や全般的な免疫力が落ちておられる方も多いはずです。リハビリが必要なのです。古典芸能の狂言に「そろりそろりと参ろうぞ」という台詞があります。あの感じでいきたいものです。「慎重さがあなたを保ち、英知が守ってくれる(箴言211より)」でしょう。 (中沢麻貴)