牧師室より

 連休後、コロナウイスル感染者数が再び増加傾向を示し心配だ。教会が、どう対処したらよいものか判断が難しい状況である。人類は、医学・医療を発達させ、病原菌・ウイルスのたぐいによる生命の危機を免れることが、かなり上手にはなった。けれど、地球上の命の多様性、自然界の仕組みの複雑さを甘くみてはいけない。私は、病原体に関して駆逐とか根絶という言葉を使って安心するのは、人類のおごりだと思っている。コロナウイルスの脅威から、自然界の複雑さや生命現象について、謙虚に、用心深くあることを学ぶべきだと感じる。自然の脅威を侮る「都会人」にはなりたくない。新緑の森でマスクをはずし、花々の香気の中で深呼吸しつつ思う。  (中沢麻貴)