牧師室より

 洗礼式と聖餐式は、教会の大切な聖礼典の儀式です。今回、受洗者がおられたので、コロナ感染予防のため中止していた聖餐式を、久しぶりに行いました。ただ、礼拝においての可能な限りの三密回避は、感染力の強いとされるデルタ株蔓延の状況下、継続する必要があります。役員会で相談し、分散礼拝のままでの聖餐式となりました。教会員全体に呼びかけての聖餐式は、残念ながら、まだ当分難しい状況です。

 配餐のパンとぶどう液は、小型の密閉容器に入れて配りました。お弁当のマヨネーズやドレッシング用のプラ容器を利用しました。ぶどう液は酸性なので、酸に溶けず、こぼれにくい容器にしたのです。あらかじめ消毒した環境で封入して準備し、先に配るパンは、手指消毒用のアルコール綿と共に配りました。パンやぶどう液を口に入れたらすぐにマスクを、と呼びかけました。感染リスクのある、指でパンをつまむ時と、マスクを外す時への対応を工夫したつもりです。個別包装の市販品を利用しなかったのは、せめて「主の御体を分かつ」という手順は、教会でしたかったからです。 (中沢麻貴)