牧師室より

まだ真冬の寒さだが、冬至を過ぎてじわりと日が伸びてきている。木々の花芽形成が進んでいる様子を散歩しながら眺めると心が和む。見上げる梢にサクラやコブシやキブシの蕾が見える。アシビ、マンサク、オニシバリなど低い木の枝先も、ちゃんと花芽の準備が進んでいる。ロウバイはとっくに開花しているし、ウメも咲き出したので、人がいないとマスクをはずし、くんくん香りを楽しみつつ歩く。落葉した雑木林は、野鳥観察には最適で、可愛らしい小鳥たちが枝先を移って行く姿に癒される。季節の変わり目には移動中の珍しい鳥たちとも出会えるので楽しみだ。春の種まきのための土の準備を億劫がっている自分を少し反省したりもする。    (中沢麻貴)