◇牧師室より◇
コロナウイルス感染予防策として、マスク着用は有効な手段のひとつとの認識が、世界中にひろまりつつあると感じる。しかし、美しい刺繍や染め物の文化を持つインドの服飾店で、オシャレなマスクが複数の女性客によって、とっかえひっかえ試着されている映像を見た時は、その行為が感染経路になりそうで驚いた。あるいは、欧州在住日本女性のブログには、街の食料品店は入店時のマスク着用が義務で、マスクを忘れて入店できず途方にくれている人に、店を出た親切な人が、自分のマスクをはずして、これを使ってと親切に渡す様子に驚いたと記されていた。
日本では、もっとマスクは正しく使われていると思っていたが、ある政治家は、コロナ関連で記者会見の際、はずした使い捨てマスクを丸めて握ってポケットへねじ込んでいた。そのマスクを会見後に再びつけるのだろうか。マスク本体には触らない、顔につけてから位置を直す際に触って良いのはヒモ部分かふち部分だけ、一時的にはずしてマスクケースに入れるにしても、出し入れは一回限りで、次に使う前にケースは消毒しないと駄目です。自分の手も感染経路だとの自覚が必要なのです。
(中沢麻貴)