牧師室より

 Forbes JAPANが、「コロナ入院患者の82%がビタミンD欠乏症、重症化要因の可能性」(Victoria Forster記者 2020/11/05)というタイトルで、COVID-19感染者の82%が、ビタミンD欠乏症であったというスペイン研究チームの発表を伝えた。ただし記者は、この報告は相関関係を示しただけであり、重症化の原因がビタミンD不足であるとの結論には至っていない、と付け加えている。またビタミンDは、「免疫システムにも有益だとされており、気道感染を予防できる可能性が実際に立証されている」とも伝えている。

すでに知られていることだが、ビタミンDは日光浴をすると体内で生成される。また魚や卵からも摂取することができるので、健常者の場合、サプリメントで摂取する必要はない。

 1日の摂取基準は5.5µg100µg(厚労省)。100gあたりの含有量は、いわし(缶詰)1720µg、さば(水煮缶)11µg、しらす干し4661µg、焼き紅鮭38.4µg。日光浴をして、シイタケや魚を適度に食するのが健康維持の秘訣のようだ。   (中沢譲)