牧師室より

 月刊『アニメージュ』連載開始当時(1982年)の『風の谷のナウシカ』(宮崎駿作)を思い出す。人々は、世界を覆う菌類の吐く毒素から身を守るため、マスク着用生活という設定だった。展望の無い閉塞感のもと、どのように生きるのか、という問いは、やがて映画『もののけ姫』へと引き継がれたと感じた。今年コロナ禍のもとで、上記二作品を含むスタジオジブリの映画四作品が再上映され話題となっている。 (中沢麻貴)