牧師室より

 新年のご挨拶を申し上げます。

今年も宜しくお願いいたします。

さて、十年ほど前から、年末になると柄にもなく、おせち的な作り置きを少しするようになりました。その心は、年始におかずづくりをサボるため以外の何物でもありません。黒豆は、十勝に暮らしていた縁で教えていただいた煮方で、北海道産の豆で作ります。伊達巻も、はんぺんを使う方法を知り、面白くなって作るようになりました。きんとん、田作り、酢バス、なます、は定番です。昆布巻きも、身欠きニシンと羅臼の昆布が手に入れば作るのですが、今年はかんぴょうを買うのと、身欠きニシンを戻す時間がとれず断念。仕方がないので、某激安店にて蒲鉾などと共に購入。その他、二三のお惣菜を準備し、関東風のお雑煮の材料だけそろえておけば、あとはかなりだらけたお正月となります。クリスマスに全力投球なので、大掃除もせず、カレンダーだけ取り換えて、ぼんやりと過ごします。でも、元旦礼拝や週報発行はありますから、それなりに教会の日常です。命あるものを世話する農家さんや育児中の親御さんたちと似ている感じかな、とふと思います。生来、仕事と生活は不分離なものという感覚があるので、そういう在り方は性に合っていて、それ自体が苦ということは無く、人口密度の少ない日々には少しほっとしています。

今年は、少し生活の中の環境負荷の低減をしたいという気持ちがあります。ただ、資源の無駄削減と、時間の効率的な使い方との折り合いをつける難しさが課題です。また巷間に「エコ」と称されている事物の信ぴょう性を検証する必要も感じます。教会に集う達人・賢人に学びつつ進んで行きたいものです。(中沢麻貴)