牧師室より

久しぶりに私も風邪をひいたようだ。振り返ってみると、4月の下旬くらいからである。いつもは「早めのパブロン」で事なきを得るのだが、4月はいろいろとあって、珍しく風邪の危険信号を見落としたようだ。明らかに喉が痛くなってから、喉スプレーと市販の風邪薬で対応したが、初期対応に失敗したようである。すでに3週間くらい経過しているはずなのだが、まだ咳だけが止まらないので、喉専用の薬を購入した。

熱がないこともあって、体はだるくない。子どもの頃から、他人より平熱が高いと認識していて、隣人が微熱で休むくらいの体温の方が、自分の場合は調子が良いと思ってきた。そういう刷り込みが子どもの頃からあるものだから、基本的に風邪に対する認識も甘い。

しかしそれにしても、体力の低下、免疫システムの低下を思わざるを得ない。簡単に言えば、もう若くないことを自覚せざるを得ないということだ。3週間以上、風邪の症状が続いたことは、少なくとも記憶にはない。これまでは早めの風邪薬で乗り切ってきたからだろう。一応、ポーズでマスクもするのだが、話をしないで済ませられる事も少なく、最終的には外してしまう。

先日、麻貴牧師が風邪のため、教会行事をお休みする事態となった。この事態を、私は「鬼の霍乱(かくらん)」だと他人ごとのように説明してきたが、白状しよう。たぶん感染源は私である。子どもの頃、風邪は他人にうつすと治ると聞いていたが、俗説であることを確認できたのが今回の成果だろう。いまだに咳が止まらないからである。それでも喉の痛みはなくなったので、快方に向かいつつあると受け止めている。

とは言え、今しばらくは“危険”なので、体力に自信がない方は、3メートル以上離れて、声をかけて頂ければと思う。          (中沢譲)