牧師室より

ここのところ役員会で継続審議になっている議題がある。教団や教区での表現をまねて“機構改正”と呼んでいる事柄だ。難しい漢字四文字だが、実際に少々たいへんでもある。具体的には、現在の横浜港南台教会の委員会などの組織の見直しである。また役員の仕事の軽減ということも検討の対象となっている。

 機構改正が必要だと考えている理由は、現在活動している委員会などの組織が、状況の変化にともない、活動内容が少々重なったり、本来持っていた役割が減じていると思われるケースも見られるからだ。また、年々教会員の平均年齢が更新されていることも理由の一つと言える。実際問題、現在ある委員会などの活動を、将来このまま維持し続けることは、困難である。それゆえに、10年先を見すえて、委員会組織などの再編成と、役員の仕事の軽減が課題になりつつあると判断した次第だ。

“役員の仕事の軽減”という課題は、役員未経験者へのメッセージをも含んでいる。役員は選挙によって選ばれるが、本人が抱えているさまざまな事情によっては、選ばれても引き受けられないと考えている方もあるかと思う。実際、困難な方もおられるだろう。しかし一方で、役員の負担を可能な限り少なくする努力の中で、「それなら、何とか頑張ってみましょう」という方も出てこられるかもしれない。そんな思いで、昨年の全体研修会(1023日開催)では、教会員の皆さんの意見もお聞きする機会を得た(報告書配付済)。たいへん参考になり感謝している。

機構改正には時間がかかりそうだ。教会員全員の希望に沿う結果にはならないかもしれないが、知恵を出し合って、この恵み豊かな教会の継承をと願っている。    (中沢譲)