牧師室より

イースターおめでとうございます。

 近年、大手の遊園地でイースターのイベントをはじめたこともあり、“イースターエッグ”という言葉も知られつつあります。

 イースターエッグの起源には、いくつもの説があります。その一つは、イエスの復活を目撃したマグダラのマリアが、ローマ皇帝に福音を伝えるために謁見し、白い卵を献上した時に、「死者の復活など信じられない」と皇帝が言い終わった直後に、白い卵が赤くなったという伝説を由来とするもの。

また、刑場に向かうため、十字架を背負って歩くイエスに遭遇したある卵売りの商人が、自分の商品を投げ出して、十字架を運ぶのを手伝って帰ってくると、投げ出した卵が様々な色に変わっていた、という伝説を由来とするものなどあります。

赤い色は、イエスの血の色であり、赤い卵は受難と復活の象徴です。イエスの復活を信じる信仰が、卵にまつわる、いくつもの伝説を生み出したのでしょう。    

 (中沢譲)