牧師室より

梅雨が明けました。教会の屋上では、オクラがどんどん実り始め、瓜の実が少しずつ肥えてきました。モロヘイヤも繁ってきました。蚊がわかないよう、プランターの水受け皿は、毎日カラにしますが、大き目の受け皿一つには、わざと新鮮な水を満たしてあります。早朝、カラスのつがいが必ず水を飲みに来ます。静かに肩を並べて喉をうるおし、どこかへ飛び立っていきます。軒下で雨がかからない一鉢には、何も植えられておらず、渇いた砂まじりの土が。昼下がりには、日陰になったその鉢で、こっそりスズメの親子が砂浴びをしていきます。真夏の屋上に小さな平和があります。 (中沢麻貴)