牧師室より

今週は、春の教会バザーがあります。バザーは、その収益を役立てることだけが目的ではなく、地域の方々や、家族、ご友人に教会へ足を運んでいただく良い機会でもあります。教会のメンバー同士も、協力しあい、知恵を絞り合って準備をすることによって交わりを深めることができるでしょう。

 楽しく働き、多くの交わりを育て、その結果の実りが、この世で大切な働きを担っておられるところへ、教会がささやかに協力することに役立てられるのなら、こんなに嬉しいことはありません。収益は、近隣の福祉団体や東日本大震災をめぐる様々な働きのためなどに献げられます。そのことを覚えつつ、参加したいと思います。

 手作りのものを献品された方は、それを喜んで買ってくださる方があると、嬉しいものです。自分が使いこなせない・使いきれない品物を献品された方は、それが誰かのお役に立てるなら、嬉しいですね。心を込めて調理し、提供した食品を、笑顔で召し上がってくださる方があると、それも喜びです。縁の下の力持ち的なお仕事を、喜んで引き受けてくださる方のあることも、心強いです。また、笑顔でお客様をお迎えしてくださる方も、大事な役割です。直接参加することが難しくても、この時を祈りに覚え、応援していてくださる方々のあることも、覚えておきたいものです。

 牧師になって以来、いろいろご縁のある教会のバザーを訪れる機会が何度かありました。それぞれのバザーに個性がありますが、教会に近づいて行くと、その建物の外にまで、中の活気がこぼれ出ているような感じを持つことが多かったです。春は多くの植物が芽吹き、花を咲かせる季節です。教会も、その活力を外に向かって咲かせてみる時かもしれません。

           (中沢麻貴)