牧師室より

今日は2013年度の最初の礼拝です。私たちの教会は、当初から希望を追い求めてきました。横浜磯子教会の祈りから出発し、神奈川教区の支援を受けて、プレハブの「洋光台港南台伝道所」が開所しました。新会堂を建てることが希望でした。11年目に、希望は実現しました。建築費用の返済が終わる頃、2003年に、宣教計画を @ 教会生活の充実 A 地域の人々への宣教 B 新しい開拓伝道 C 対外支援の4本柱として立てました。 新たな希望としたのです。

しかし B は、現実的に困難であろうと近隣教会と協力しながら、開拓的な伝道をしている教会を支援する、また、若い伝道者の養成を支援していこうと、方向を変更しました。C に関しては、支援を受けて誕生した教会ですから、可能な限りの対外支援を心がけてきました。

宣教計画を立てて、10年目の2013年の教会総会で、これから10年先の宣教計画を立て直しました。@ 教会生活の充実 A 地域の人々への宣教は、教会の基本的な使命ですから、継続していきます。そして、B とC を合わせて、「世に仕える教会」にしました。

当初は「横浜南部開拓伝道準備資金」という名目で積み立ててきました。開拓的ではないが、横浜磯子教会の会堂建設に献金しました。そして「宣教基金」という名に変えて積み立てを続けました。2011311の東日本大震災で、孤児、遺児になった子供たちを支援したいと、宣教基金から、被災3県に贈りました。

宣教基金は、第一義的に困難の中にある教会を支援することに用いられます。しかし、教会でなくても、苦難を背負っている世の人々への支援も広く含めようと「世に仕える教会」という目標に変えました。

教会は単なる慈善団体ではありません。キリストの福音を宣教する群れです。宣教は、パウロが「イエス・キリスト、それも十字架につけられたキリスト以外、何も知るまい」と言っているように、主イエスの十字架を担い、十字架を証することです。その信仰にあって、福音が苦難を分かち合う喜ばしい出来事として、世に宣教されていくでしょう。聖霊による自由と愛が、この宣教を可能にしてくださいます。