牧師室より

沖縄の普天間飛行場に垂直離着陸輸送機オスプレイ配備撤回の署名を求めるメールが来た。早速、僅かばかりの支援金と共に署名して、送った。すると、「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会実行委員会」から「NO OSPREY東京集会」の案内状が送られてきた。参加したかったが127日の日曜日だったので行けなかった。集会は大変な盛り上がりであったと聞いていた。

沖縄県内の全41市町村長(代理を含む)の全員が集まった。全国各地から4,000人を超える参加者があり、安倍晋三首相に「建白書」を提出した。1972年の本土復帰後では、最大の規模と内実であったという。

実行委員会の共同代表の翁長雄志氏は下記のように挨拶をした。「ここ首都東京、日比谷公園に沖縄県民の総意が結集をいたしました。沖縄は目覚めました。もう元には戻りません。変わりません。日本国もどうか変わっていただきたい。戦前、戦中、沖縄は国に操を尽くしてまいりました。」沖縄の米軍基地は「銃とブルドーザー」によって強引に作られていった。その後は「アメとムチ」と言われたように、経済支援をすれば、どうにでもなるという思惑で進められてきたのではないか。今回の東京集会は、これをきっぱり拒否している。ハワイでは住民の反対を受け、オスプレイの飛行を取りやめた。沖縄なら飛ばしていいのか。

長年にわたる理不尽で、構造的な差別に沖縄県民の怒りが爆発した。翁長氏は、沖縄県民は基地で飯を食っているのではない、返還された基地によって、経済規模で10倍、税収で15倍、雇用は180人から20,000人になり、基地が経済発展の最大の阻害要因であると報告している。そして「日本が民主主義国家として品格のある国民として世界やアジアに冠たる国としてがんばっていただきたい。… 沖縄は日本に甘えているのでしょうか。日本が沖縄に甘えているのでしょうか」と問いかけている。

安倍首相はオバマ大統領に、辺野古への移転に向け、埋め立て申請をすると明言した。またもや、沖縄の声を無視するのであろうか。