◇牧師室より◇
「宣教に関する教会全体集会」を持った。私は「福音を宣べ伝える」と題して説教した。「福音」はキリストの十字架と復活に啓示された神の愛、罪赦され、神と共にあるという喜ばしい「生の是認宣言」である。この福音は必然的に喜びを共有するため、宣教を生み出していく。そして神は、愛の宣教を先導、実行しておられるので、神の宣教(ミッシオ・デイ)に参加していくことが私たちに負わされた務めである。教会維持や拡大が目的ではなく、その人を真に生かす宣教であると話した。
T.K兄が教会の宣教史を紹介、問題点を披瀝された。その後、分団に分かれ話し合った。話し合いをまとめ、宣教の方向づけにしていく。
私たちの教会はプレハブの仮会堂で出発したので、会堂建設と自立した教会になることが当初からの課題であった。その目的が達成された2003年の第55回教会総会で「宣教計画」を決議した。@ 教会生活の充実 A 地域の人々への宣教 B 開拓伝道 C 対外支援の4本柱であった。2008年の第72回教会総会で、B の開拓伝道は見直され、近隣教会の開拓的な伝道支援と若い牧師の養成を目的とし、「宣教基金」という名称で献金を積み立ててきた。
その「宣教基金」から 1)親教会に当たる横浜磯子教会の会堂建設に、2)2011年に「東日本大震災」で被災した諸教会のため、教団の「救援対策本部」に、3)親を亡くした孤児・遺児のため、福島、宮城、岩手の3県に、4)横浜上倉田教会の「会堂取得献金」に献げた。「宣教基金」の目的にふさわしいものは横浜上倉田教会への献金であった。
今後10年を見据えた「宣教計画」を立てる必要がある。4 本柱の内、@ と A は変わらないが、B の開拓伝道と C の対外支援は、まとめて「他の人々への奉仕(仮名)」という幅広い宣教に変更していこうという意見が出されている。現実に適応した「宣教計画」を2013年3月の第82回教会総会で決議する予定である。「世に仕える」使命的な教会形成を目指していきたい。