◇牧師室より◇

横浜港南台教会のホームページはY兄が作り、毎週更新してくださっている。そのアクセス3万件を越えた。2001年4月からであるから、アクセスが多い訳ではない。しかし、読まれていることが嬉しく、Y兄に心から感謝している。

地区や教区の集会などで、「港南台教会の社会委員会通信は充実していますね」と幾度か言われた。確かに社会委員会通信は42号まで続き、様々な社会問題について、関心をもって、学んでいることが分かる。

思いがけない読者がいて、驚くことがある。イスラエル旅行に行った時、旅行社に、パレスチナ人の教会を訪ねたいと要望した。要望が叶えられ、ベツレヘムのルター派教会を訪問することができた。ミトリ・ラヘブ牧師がおられ、短い時間であったけれども、話し合う機会を得た。ラヘブ牧師は、二千年来、この地でキリスト教を守り続けていると誇らしげに語っていたことが印象深かった。ラヘブ牧師の著書『私はパレスチナ人クリスチャン』が日本語に翻訳、出版された。「牧師室より」に感想を書いた。その「牧師室より」を読んだ方から、ラヘブ牧師が来日して、講演会があるので、来ませんかというメールを受けた。講演会に行って、訪ねたことを話したら、思い出してくれた。本にサインしてもらい、イスラエル軍から砲撃を受けて、粉々になったガラスの破片で作った天使を買って帰った。

東京大学名誉教授の国府田隆夫氏も読んでくださっている。国府田氏は、物性物理学の科学者で、親鸞にも傾倒しておられる。科学と宗教の関係について深い関心を持ち、シンポジウムを開いている。その基調講演や種々の論文を時々、送ってくださる。「牧師室より」を丁寧に読み、何月何日の週報が良かったと感想を書いて送ってくださる。

メールは便利に利用しているが、インターネットは不得意で、百科辞典代わりに調べるくらいしか利用していない。インターネットの持つ情報は膨大で、世界を動かす影響力を持っている。正確な情報を得ることは大切であるが、偽りの情報に流される危険もある。動いている面を追うだけでなく、底にある人間と社会の実態を把握する手段と能力が求められよう。今の一日の情報収集量は江戸時代の何年分にも相当するそうで、取捨選択が大仕事になっている。