◇牧師室より◇

イースターおめでとうございます。主イエスは復活し、生きておられるという証言がキリスト信仰者を生み出し、聖霊降臨の出来事が信仰共同体の教会を興しました。主イエスの復活が全ての始まりでした。　

死人が復活するということはあり得ないことですから、理解できない大きな躓きです。しかし、キリスト教信仰は主イエスの復活に命と根拠があります。主イエスの復活はどのようなことだったのでしょうか。大別して三つの信仰理解があると思います。

一つは、主イエスは肉の体で復活したという素朴な信仰です。しかし、この信仰は聖書の記述からも成り立たないでしょう。

二つ目は、復活の事実はなかったが、主イエスが現した愛と真実は十字架で抹殺されず、自分たちの間に厳然と生きて働いていることを「復活」という言葉で表したと捉える考えです。これは、現代人には理解し易いでしょう。

三つ目は、死を突き抜けた永遠の神の啓示と受けとめる信仰です。これは、地上の相対的な世界を超えた永遠に触れることで、神と共にある新しい生が約束されたことを信じる信仰です。私は、主イエスの復活を信じ、永遠と結び合って生きたいと切望しています。永遠を信じるところに、私の生がどんなに破れていようとも、神に根拠づけられ、隣人と共に「今」を生きようとする勇気が与えられるからです。