牧師室よ

教会創立30周年記念礼拝を捧げた。私たちの教会の出身牧師である齋藤忠雄牧師に説教をお願いした。新横浜教会で良い働きをされ、現在は無任所牧師として、招かれる教会で説教応援をしておられる。「福音にふさわしく」と題する説教をされた。人間は自己中心の深い罪を負っているが、イエス・キリストの十字架によって贖われ、義とされ、永遠の命に与っている。イエス・キリストによる神の勝利が告知され、その神による歴史支配が確立している。福音にふさわしくとは、神の勝利を信じ、受け入れる。そして、祈りながら、聖霊に導かれて、互いの信頼と愛を生きることであると語られた。記念礼拝に、元教会員の方々をはじめ、大勢の方が見えてくださった。遠くは、ドイツからインゴ・フェルト牧師、九州からT兄、北海道からSご夫妻が来てくださった。また、教会設立に尽力くださった故・内藤協牧師のご長女が来てくださったことも本当に嬉しかった。

午後の「記念式典」にも近隣諸教会の方々が大勢見えて祝ってくださった。渡辺英俊牧師と依田康子牧師から祝辞をいただいた。そして、スクリーンに写真を写しながら、30年の教会の歩みを振り返った。写真に映し出された方々の中から、幾人かの方にスピーチをお願いした。祝辞やスピーチを聞いて、私たちの教会は教区の諸教会の篤い祈りと大きなエネルギーを結集して生まれてきた教会であることを、改めて知らされた。この誕生の経緯が教会の歩むべき路線を決定した。それは、自己充足した教会ではなく、他と共に、また他のために生きる、開かれた教会になるということである。