牧師室より

イースターおめでとうございます。主イエスは十字架の死から復活されました。この事実に出会った弟子たちは主イエスを神の子、キリスト(救い主)と信じ、告白しました。

主イエスが十字架の死から復活したと聞けば、誰もがそれはどんな出来事であったのかと問います。しかし、その問いに対して全ての人に納得できるように文字化、歴史化して説明することは不可能でしょう。聖書の証言から、「知」ではなく「信」において受け止める事柄です。その「信」は神を見出し、私の生き方が変えられていく力です。

ペトロは主イエスに裏切りを予告された時「たとえ、御一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません」と豪語しました。しかし、主イエスが捕縛された時に逃げ去り、裁判の時に三度も「知らない」と否みました。ペトロは自分の力で立つことに破れたのです。そのペトロが復活した主イエスに出会い「わたしを愛しているか」と問われた時「主よ、あなたがご存じです」と応えています。復活した主イエスに死を突き抜けた神を知らされ、神の力に委ね「あなたがご存知です」と告白したのです。復活信仰は「私が主」ではなく、「神が主」であることの承認で、そこで、神の命を受けることです。