牧師室より

なだいなだ氏が2003年にネット上の仮想政党「老人党」を立ち上げた。現在も健在のようである。新聞の投書でも老人が威勢よく、核心をついている。

85歳の佐藤寿助氏は「『普天間』で許せぬ米側の脅し」と題して、「合意通り辺野古沖に移せ」「今すぐ移せ」と高圧的に迫る米国の脅しに鳩山政権は屈するなと訴えている。米国はアフガニスタン攻撃に際して、パキスタンに協力を恫喝したと言われている。恫喝、脅し外交には「ノー」の返答が当然であろう。

80歳の山田昭次氏は「朝鮮学校を『無償化』から外すな」と題して、もし除外するようなことになれば、官民一体の差別・抑圧ではないかと訴えている。中井洽・拉致問題担当大臣は除外を要請しているようだが、拉致問題と在日の高校生とは全く関係がない。植民地支配をした北朝鮮との和解こそが拉致問題の解決の糸口になろう。

80歳の真木和平氏は「イラク戦加担責任 放置するな」と題して、イラク攻撃に実質加担した当時の小泉政権の責任をあいまいにするなと訴えている。英国の議会では、間違ったイラク攻撃をした政府の責任が問題にされている。

80歳を超えた無職の三老人の主張は何と健全で、パワフルであろうか。「自立、愛、平和」の声を聞く。 私は主イエスから、神にあってあなた自身であれという「自立」、私とあなたを同じように愛する「愛」、共に生きよという「平和」を福音としていただいていると信じている。