牧師室より

クリスマスおめでとうございます。クリスマスは「キリスト(救い主)」と「マス(祭り)」の合成語で、「キリスト礼拝」という意味です。

 最初のキリスト礼拝の栄誉に与ったのは羊飼いたちでした。旧約時代、信仰の父・アブラハムも理想の王・ダビデも誇り高い羊飼いでした。新約時代になると、羊飼いは礼拝を守れず、律法に従う生活ができないと、蔑まれ、暗闇に捨て置かれました。

 その羊飼いたちが野宿しながら羊の番をしていたら、天使が現れ「恐れるな。… あなたがたのために救い主がお生まれになった。… 飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう」と告げられます。彼らは神の栄光で照らされた天使の軍勢の「栄光、神にあれ、地には平和」という大賛美を見聞きします。そして、飼い葉桶に眠る幼子イエスを探し当て、救い主としてクリスマスします。

 神はいないと思われていた暗闇に神は降り、ここを「神共にいます」栄光の場にしてくださった。この奇跡を受け入れることがクリスマスです。羊飼いたちに倣って、幼子イエスを主として拝したいと思います。