◇小井沼眞樹子宣教師からのメール◇
皆様、お祈りに支えられて、2ヶ月を無事に過ごすことができ感謝しています。このところ、いろいろなことでショックを受けることが多い日々です。
こちらの教会員の方たちの生活状況はサンパウロでは知り得なかった貧困層の暮らしです。水道が3日に一度くらいしか給水されず、タンクのようなものに溜めておいて、少しずつ使っています。給水が不規則でときにはトイレやシャワーの水もなくなるようです。昼御飯の方がちゃんとした食事(?)のようですが夜の食事にはバターもないパンとコーヒーだけのことも。アスファルトのないでこぼこの泥道で、坂道です。これからは雨の多い時期で、土砂降りのときには外出もできなくなります。教会の集会もお天気によって参加者がずいぶん違ってくるのはこういう事情からだということがだんだんわかってきました。私のアパートの暮らしと雲泥の差があり、家庭訪問しながら現実を見てショックを受けています。こんなひどい状況で生きている人たちから、私は信仰を学んでいます。神様を信じて現実に耐え、間違った道に入らないでまっとうな人間として生きていこうとしている姿が見られます。イエス様は決して私たちを見捨てないと言って、力強く喜んで賛美しています。奇跡を起こしてくださいと叫ぶ声も大きく、ときには辟易としますが、現実を知れば知るほどそう叫びたくなる気持ちもわかってきて一概に批判できません。反面、麻薬やアルコールに溺れたり、犯罪を犯したり、人生を台無しにしている人が周りにあふれています。そういう地域環境で教会は福音をつたえようとしていま訪問伝道に集中しているところです。2,3人の伝道グループを作って地域を分けて回っています。訪問日時はグループに任せていますが、大抵週1回です。4月初めからペンテコステまで続けていきます。私も日本にいたときには訪問伝道などしたこともなかったし、牧師なのにそういうのは大の苦手でした。わかるでしょう?
でもこちらに来ると、状況がそんなことを言ってられない気持ちにしてくれます。なんとかして神様の愛を伝えなければ、悪の道に入ってしまうと思うと、一生懸命にならざるを得ません。
(次週に続く)