◇牧師室より◇

 「宗教者九条の和」(私も参加)はキリスト教・仏教・新宗教など宗教の違いを超えて、憲法9条を守り、生かそうとする運動をしている。毎年持たれている「平和巡礼」の2008年の「アピール」を紹介したい。

 「私たち宗教者は、『輝かせたい憲法第九条』の願いのもと、『4回シンポジウムと平和巡礼』を、ここ大阪の地で開催しました。

 『戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認』をうたう日本国憲法第九条は、今や“日本の宝”から“世界の宝”へと、飛躍的な発展を遂げようとしています。(中略)

 世論調査では、『9条守れ』の声が国民の多数派であること、そしてその声がいっそう広まりつつあることを示しています。さらに、自衛隊イラク派遣は憲法第九条に違反する、との画期的判断が名古屋高等裁判所から出されました。高裁段階で確定した初の自衛隊違憲判決です。第九条の力が発揮された見解であり、私たちを勇気づけるものです。判決を学び広め、自衛隊海外派兵恒久法に反対する世論の形成に努めましょう。

 日本国憲法第九条は、不殺生戒や『殺すなかれ』などの教えに生きる宗教者において、信仰の違いを超え、それぞれの宗教的理念に通じるものと確信しております。第九条を守り生かす上で、宗教者にはとりわけ大きな期待が寄せられています。

 私たちは心より呼びかけます。

『輝かせたい憲法第九条』の願いのもと、すべての宗教者はともに手をつなぎましょう。『輝かせたい憲法第九条』の願いを、日本に、世界に広げましょう。 2008927日」