牧師室より

9条世界会議」が4日(日)に千葉の幕張メッセで行われた。そのプレイベントとして、広島から千葉までのピースウォークがあった。神奈川県は427日から29日までに通過し、私は28日(月)、横浜港大桟橋に行き、ピースボートから下船した人たちと一緒に横浜公園までのパレードに参加した。

3日(土)の憲法記念日には今年も「日比谷公園」での「生かそう憲法 輝け9条 53憲法集会」に行った。三・一教会の平良愛香牧師が指揮した「子どもパレード」は楽しい歌を皆で歌い、会場は盛り上がった。そして、恒例の銀座を通って東京駅までのパレードをした。

9条世界会議」は世界会議という名の通り、ノーベル平和賞を受賞したマイレッド・マグワイア氏を始め世界各地から多くの著名人が来られた。会場に入れ切れないほどの人が集まり有意義な会議が持たれたらしい。5日(月)の分科会に参加するつもりでいたが、親戚に不幸があり残念ながら行けなかった。

最近の集会やパレードには気さくで陽気な若者と外国人が多くなった。憲法が身近な問題として受け止められ、また世界の人々に関心を持たれていると思われる。朝日新聞の世論調査では改定反対が66%、賛成が23%と大差で護憲派が増えている。改憲の旗振り役をしている読売新聞の世論調査でも60%が改憲反対であると報道されている。

国会では、憲法改定議論が頓挫するほど緊急課題に追われている。しかし、民主党の大物代議者を含めた「新憲法制定議員連盟」は改定への運動を止めることはない。ワーキングプアに追いやられた若者たちが「戦争が希望」と戦争にしか閉塞状況から抜け出せないと考えるようになっていることが怖い。堤未果氏は「貧困大国アメリカ」で新自由主義経済の煽りで行き場を失った若者たちが戦争に駆り出されていると報告している。健康で文化的な最低限度の生活を保障する憲法25条の「生存権の確保」が平和を維持していく。