牧師室より

今日は棕梠の主日で、イエス・キリストは十字架の道へと進まれます。イエス・キリストの受けた苦難と死を覚える受難週祈祷会にご出席ください。

また、今日から2007年度が始まります。この年度も、イエス・キリストへの信仰を求めながら教会生活を共に歩みたいと思います。神は私たちを祝福して確かな生へと導いてくださると信じています。

クリスチャンにとって最も大切なことは礼拝を捧げることです。なぜ礼拝を大切にするのかを考える時、木田献一先生が私たちの教会でしてくださった説教を思い起こします。

出エジプトの使命を果たすため、モーセは神から召し出されます。その時、モーセはイスラエル人に「その名は一体何か」と問われるでしょうからと神の名を聞いています。その問いに対し、神は「わたしはある」と答えられます。「わたしはある」は主語と述語のようですが、ヘブライ語では「エフエ」という一語です。「わたしはある・エフエ」の前で、人間は「あるもの」、即ち「存在する者」とされる。エフエという神に礼拝を捧げる者を「有」としてくださる。礼拝は「無から有」への招きなのです。

イエス・キリストは十字架にかけられた時、「わたしはある」ということが分かると語っています。十字架で死に、復活したイエス・キリストを神として礼拝する者に罪の赦しと復活の命を約束し、その者を「有」とされるのです。礼拝を守ることを大切にして、「存在する者・有」として生かされたい。それが、私たちの確かな生であるからです。