◇牧師室から◇
小井沼眞樹子宣教師が感銘深い説教をしてくださった。ブラジルで高齢を迎えた方々の介護のために、デイ・サロン「シャローム」を立ち上げて
3年になる。素晴らしい働きをしている。この働きを通してブラジル移民の現実をつぶさに知ることができたという。師は最後を看取った二人の話をされた。一人は痴呆が進み、困難な介護を求められたが、高齢者同志は受け入れ合い、楽しい会話ができるようになった。洗礼を受けていたことが分かり、教会で告別式をした。家族の話や写真から、若い時は気丈に働く人であったことを知った。もう一人も「シャローム」に来てから、だんだん心を開いていった。若い時に教会に行った経験があり、晩年神を信じ、病床で洗礼を受けられた。夫への不満が口癖であったが、主イエスを信じてからは不満は消え、奇跡的な心の変化をもたらした。罪の赦しをいただいた喜びが彼女を変えたのであろう。師は二人を天に送って、神の配慮に満ちた導きを知り、迷える一匹の羊を求め続けるイエス・キリストの言葉の真意を深く受けとめたと語られた。本人は知らなくても、神から離れた者に「いのちへの方向転換を」求める神は生きて働いておられる。死への方向転換には抵抗しなければならない。小さな一匹の蝶の羽ばたきが地球の反対側に影響を与えると聞いた。ブラジルと日本は反対側に位置しているが、互いに羽ばたき「いのちに向かう」出会いと奉仕に励みましょうと話された。