◇牧師室から◇

 横浜磯子教会の教会学校と私たちの教会の「子どもの教会」が合同して、夏期キャンプを持った。私は合同キャンプをすることを長く願っていたが、今年ようやく実現した。準備のための打ち合わせが大変だったと思うが、大成功であった。子どもたちはすぐに打ち解け、仲良くなった。大人たちも親しくなり、お互いに学び合うことが多かった。時期が悪かったらしく、両教会の子どもの参加者は計15名であった。別々にすると、寂しいキャンプになる。大人は30名ほどの参加者があり、例年にない賑やかなキャンプになった。磯子教会の先生方はタレントのある方が多く、子どもたちを上手に指導し、楽しく遊ばせていた。お陰で、当教会のリーダーたちの出る幕は少なかった。

 「神はすべてをよしとされた」という主題で創世記の天地創造を中心にした学びをした。神は「よし」として創造したにもかかわらず、「よくない」状態がいたるところにある。人間の奢りと罪が生み出した現実とどう関わるかという主題であった。

 朝早く、散策して色々なものを見、色々な音を聞いた。見たもの、聞いた音を報告し、自然との関わりを広げる、そして、聖書を読み祈った。教会の中ではできない体験であった。また、「ネイチャー・ゲーム」の専門家を招き、自然観察の仕方を学び、自然に支えられていることを教えてもらった。私たちは五感を働かせて生きているが、目を閉ざしてみると、全く違う世界が現れることを、ゲームを通して知った。集中して見聞きすれば、新しい発見はいくらでもある。「天地創造」の主題とつながった展開になり、興味深いものになった。

 紙に書かれた人形に自分の名前を書いて、手でちぎる。その人形に別の人形が触れるように次々につなぎ合わせていく。体の触れ合った連帯である。教会に貼ってありますのでご覧ください。合同キャンプの意味が的確に現されています。

 私の青年会時代はレジャーが少なかったので教会のキャンプは大盛会であった。そして、この時の友は生涯の友になっている。友だち作りが苦手になっている子どもたちが生涯の友を見出す機会になってくれればと期待している。