◇牧師室より◇

 小井沼眞樹子宣教師からメールがきた。7日(金)の世界祈祷日に、サンパウロ福音教会で日系人教会の合同礼拝が持たれ、眞樹子師は「新たなる連帯と参加へ」という説教をされ、その全文を送ってきた。

 今年の世界祈祷日はレバノンの教会の女性からのメッセージに添って祈るように求められていた。レバノンはイスラエルに隣接し、イスラエルからの圧迫とパレスチナ難民の受け入れで苦悩している。眞樹子師は、彼女たちの苦しみと忍耐の中から平和と正義を求める闘いに敬意と友情を感じ、聖霊による導きと助けを願い求めようと語り始めている。聖霊の業は歴史の時空を超える永遠的な広がりに現れると同時に、誰にも知らないような片隅の小さな人間の営みにも現れてくる。その聖霊の実として、想像を絶する過酷な状況の中で主イエスを信じて信仰共同体を作り、人間の気高さと尊厳を失うことなく明るく助け合って生きているブラジルの女性たちを紹介している。

 また次のように語っている。「いま、祈りは世界を覆っています。宇宙の創造主なる神さまは地球を丸ごとご覧になっておられます。神さまが愛をもって創造し『良し』として満足された地球は、いまや無残なほど傷を負い瀕死の状態です。至る所から、痛み苦しみ悲しみの叫びがあがっています。けれども今日、10数時間前から幾万という祈りの火が次から次へとともされて地球を覆っています。癒しと慰め、和解と再生、正義と平和を願う祈りが捧げられています。小さな私たちの集いも地球を覆うその祈りの輪の中に参加しているのです。」ブラジルの日系人教会も世界の教会の連帯に参加することによって、自分たちの存在を確認し、担うべき責任を自覚させられ希望が湧いてくる、小さく無力な者にもかけがえのない使命が与えられ、パウロの「弱く見える部分がかえって必要だ」のみ言葉の通りであると語っている。