4:26 また、イエスは言われた。「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、

4:27 夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。

4:28 土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。

4:29 実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」

4:30 更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。

4:31 それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、

4:32 蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」

4:33 イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語られた。

4:34 たとえを用いずに語ることはなかったが、御自分の弟子たちにはひそかにすべてを説明された。