6章 60節　ところで、弟子たちの多くの者はこれを聞いて言った。「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」

6章 61節　イエスは、弟子たちがこのことについてつぶやいているのに気づいて言われた。「あなたがたはこのことにつまずくのか。

6章 62節　それでは、人の子がもといた所に上るのを見るならば……。

6章 63節　命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。

6章 64節　しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる。」イエスは最初から、信じない者たちがだれであるか、また、御自分を裏切る者がだれであるかを知っておられたのである。

6章 65節　そして、言われた。「こういうわけで、わたしはあなたがたに、『父からお許しがなければ、だれもわたしのもとに来ることはできない』と言ったのだ。」

6章 66節　このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなくなった。

6章 67節　そこで、イエスは十二人に、「あなたがたも離れて行きたいか」と言われた。

6章 68節　シモン・ペトロが答えた。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。

6章 69節　あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」

6章 70節　すると、イエスは言われた。「あなたがた十二人は、わたしが選んだのではないか。ところが、その中の一人は悪魔だ。」

6章 71節　イスカリオテのシモンの子ユダのことを言われたのである。このユダは、十二人の一人でありながら、イエスを裏切ろうとしていた。