室根山

　室根山には山頂直下まで市道が通っているので、山頂の駐車場から遊歩道を１０分も歩けば三角点のある山頂に着ける。一等三角点が設置されているくらいだから、山頂からの展望は素晴らしい。ツツジの名所としても知られていて車で訪れる観光客は多い。室根山には2006年６月に車でツツジ見物を兼ねて登っているが、今回改めて車の騒音が気にならないこの時期に、麓から登ってみることにする。
　一関市街から国道284号を気仙沼方面へ進む。千厩の町を過ぎて折壁の町に入り、折壁駅手前の信号十字路を左折して田茂木踏切を渡る。その先の交差点は室根山の案内表示に従って進む。約２ｋｍ進むとＹ字路があり、左が蟻塚公園駐車場へ、右が室根山山頂への道になる。左の道を３００ｍほど進んで蟻塚公園の駐車場に到着する。

１０：４０分　　蟻塚公園駐車場出発
　駐車場は乗用車３０台以上駐車可。積雪は２０ｃｍほど、除雪はしていない。積雪はたいしたことはないが、カンジキをはいて出発する。正面に室根山の電波塔を見上げながら蟻塚公園の遊歩道（雪が積もっていて良くわからないが・・）を緩やかに登ってゆく。公園内を２００ｍも歩くと室根山山頂へ通ずる市道にぶつかる。

１０：４６分　　蟻塚公園さわやかトイレ着
　市道脇に冬期でも使用可能の水洗トイレがあった。トイレの駐車場は数台程度しかない。
トイレから２００ｍほど市道を進むと「室根神社参道入口」に到着。

１０：５０分　　室根神社参道入口着
　ここから室根神社へ向って真っ直ぐ参道が伸びている。杉の植林地の中に幅５ｍほどの道。両脇に樹齢５０～１００年弱ぐらいの杉並木が続く。この先100年も経てば素晴らしい並木道になることだろう。参道の雪の上には新しいカンジキのトレースが付いている。先行している登山者がいるらしい。
１０：５７分　　市道を横切る
　山頂に向う市道を横切ると鳥居があった。乗用車が山頂方向へ走ってゆく。五合目付近の室根山荘までは除雪されているらしいからそちらへ向かう車だろう。鳥居をくぐると参道は勾配がきつくなる。杉林の中を登る。
１１：１０分　　市道を横切る
　再び市道を横切る。ここは室根山荘の上部になるから市道は除雪されていない。このあたりで２０ｃｍほどの積雪、それでも車が登った轍が残っている。山頂へ向う市道には、冬期通行止めのゲートがあるわけでは無いらしい。

１１：２５分　　田植の壇着
　勾配が緩やかになった場所に「田植の壇」と書かれた御社が立っている。
１１：３２分　　姫瀧入口着
　姫瀧入口、史跡芦東山籠岩入口の標柱を左に見て５分も登ると杉林が途切れる。陽射しが入る雑木の森を登る。
１１：５０分　　室根神社着
　再び杉林に入るとまもなく室根神社の社殿が見えてくる。鐘楼を左に見ながら本殿の石段を登る。ここで下山してくる登山者 2人と交差する。山頂は晴れて展望が素晴らしかったという。雲が広がり始めている、急いで登ろう。本殿に参拝、社殿の右裏に回って登山道を急登する。（室根神社駐車場のぽちゃんトイレは冬期も使用可能）

１２：０３分　　市道を横切る
　真っ白に雪化粧をした木々を見上げながら登り市道に合流する。市道の山頂方向には電波塔が、麓の方向には五葉山、氷上山が見えている。しかし雲が多い。奥羽山脈方面の展望はどうだろう？　市道脇にある山頂まで約１０分と刻まれた石碑から林間に入り山頂へ向う。積雪は３０ｃｍぐらい、カンジキのトレースを辿って進む。木々の枝に雪が凍りつき真っ白、東屋につくと山頂は目の前に見えてくる。

１２：１５分　　室根山山頂到着
　山頂にはほとんど雪が積もっていない。一等三角点は標柱の頭に雪の帽子をかぶっているだけ。三角点を掘り出す為に持ってきたスコップで標柱の頭にへばりついている雪を削り落として写真を撮る。雲が空一面に広がってしまった。奥羽の山並みは全く見えない。北方の種山のレーダードームがかすかに見えている。五葉山も霞み始めている。晴れていれば鳥海山も見えるらしいが残念。下山は遊歩道を歩いて「きらら天文台」（冬期休業中）のある駐車場を回ってみる。１３：３０分下山する。