和賀三山の一つ羽黒山は標高290m。麓からゆっくり登っても30分ほどで登れるから、羽黒山だけ登ったのでは物足りない。登山口のある和賀スキー場の駐車場に立っている案内板「はぐろ山周遊マップ」には、羽黒山から羽山に続く散策コースが記入されている。羽黒山から羽山まで縦走コースが整備されているらしい。羽黒山から羽山まで直線距離で約3kmのコース。今回は羽黒山を経由して羽山までピストンで往復してみることにする。
北上市内の国道4号線から、和賀川の南側を東西に走る県道225号を西に向う。秋田自動車道の北上西IC入口交差点から、更に500mほど進むと鈴鴨川に架かる橋がある。この交差点に「←和賀スキー場入口」 の案内板が立っている。
羽黒山の山頂には神社があり、鈴鴨川沿いの林道から登る参道もあるのだが、参道入口には駐車場が無い。そのため和賀スキー場に車を置いて、ゲレンデを登った方が何かと都合が良い。案内板に従い和賀スキー場に向う。
スキー場には広い駐車場(約100台)と、テニスコート脇にトイレ(冬期間は使用できない)もある。また和賀スキー場に隣接した「ふるさと体験館」では休憩、宿泊もできる。
羽黒山〜羽山縦走コース
所在地 岩手県北上市
標 高 羽黒山 290.0m 羽山 599.9m
2008年12月02日(火) 晴れ
えんど
和賀スキー場→17分→羽黒山→36分→標高306.1m地点→27分→多聞院分岐→45分→羽山山頂
和賀スキー場→2時間05分→羽山山頂
羽山↓
羽黒山↓
岩手山↓
前塚見山から縦走コースを眺める ↑
8:55分 スキー場出発
和賀スキー場のゲレンデは夏の間グランドゴルフ場として利用されている。グランドゴルフ場の右端に沿ってゲレンデを登る。ゲレンデの上部には作業道が横切っている。作業道から右上に伸びる舗装された道を少し登り、左上に見えるリフト支柱に向って刈り払われた道を登る。急斜面から振り返るとゲレンデの遠方に北上市横川目方面の展望が開ける。
急斜面を上り詰めると「←羽黒山山頂10分」の案内板が立っている。尾根道を左に進むと間もなく高圧鉄塔を通過する。この場所から西方に羽山が見える。更に少し進むと早池峰山展望所の表示があり、東方向の展望が開ける。
和賀スキー場駐車場から羽黒山を眺める ↑
ゲレンデ上部から横川目方面を眺める ↑
羽黒山↓
この方向へ登る↑
←駐車場
↓ふるさと体験館
9:12分 羽黒山山頂着
鳥居をくぐって山頂に到着。山頂広場には小さなお社が建っている。お社裏の一段高い場所に三等三角点があり、この場所から縦走コースが始まる。尾根伝いに登山道を西に下ってゆくと間もなく高圧送電線の真下に出る。南北に走る送電線の下を50mほどの幅で雑木を刈り払ってあるので、南北方向の視界が開けている。
高圧線の下を通り過ぎるとまた林間の尾根道が続く。幹の細い広葉樹の森、しっかり踏込まれて歩き易い道、小さいアップダウンを繰り返しながら進む。
鉄塔の下から西に羽山が見える ↑
羽黒山山頂のお社 ↑
羽山↓
縦走コースに入ると間もなく高圧送電線の下を通る ↑
縦走コースは尾根の上を進む ↑
9:48分 標高306.1m地点通過
登山道脇に三角点柱石を少し細くした四等三角点があった。地図上に三角点マークは無いが、ここは地図上に306.1mと記載されている場所だと思う。羽黒山の標高が290mだからここまで16mしか標高を稼いでいない。この場所を過ぎて少し下ったあと、羽山の三つ手前のピークに向って登りになる。足元に笹薮が目立つようになってきた。
10:08分 羽山から三つ手前のピーク着
なだらかなピークに到着、林間をすかして正面に羽山の輪郭が見える。
10:15分 分岐着
へ下る分岐に到着。右の斜面を下ると岩沢集落へ下る道らしい。こちらの登山道を通ると、山伏住宅の伊澤家から羽山湯殿山と羽黒山へ登る最短コースになるのかもしれない。
三つ手前のピークから林間を透かして羽山が見える ↑
多聞院分岐、右に下ると岩沢集落へ ↑
羽山↓
羽山↓
10:18分 羽山から二つ手前のピーク着
アカマツ混じりの狭い尾根を登る。木々に遮られて展望はきかない、周囲の山の輪郭が薄っすらと見えているだけ。
10:30分 羽山の手前のピーク着
羽山から羽黒山に向って伸びる尾根の最初のピークに到着する。この先は山頂まで急斜面の登りが始まる。ここまでは細い雑木の森だったが、羽山の東斜面にはブナの原生林が残されている。このブナ林がコース一番の見所だと思う。
羽山手前のピークから山頂方面→
羽山↓
←羽山東斜面のブナ林
急斜面を登る
11:00分 羽山山頂到着
雪が10cmほど積もった急斜面を登って羽山山頂に到着する。羽山湯殿山の祠に参拝して縦走コースを戻る。
13:05分 和賀スキー場駐車場に下山する。
山頂が近づいてきた ↑
羽山山頂の祠(羽山湯殿山) ↑