愛染山

　奥州市から国道３９７号を住田町へ向う。住田町で国道１０７号に合流して陸前高田市方面へ進む。国道３４０号交差点から左折して国道３４０号を遠野市方面へ北上、途中から県道１６７号へ右折して　　　　　　　　　　　　　　　へ向う。滝観洞手前の中埣（なかそね）で、「五葉山登山口、黒岩・桧山コース」の案内板を見て更に進むと、仙人峠道路の滝観洞ICに着く。更に２００ｍほど先のT字路から、県道１６７号は右折して箱根峠へ向う。（T字路を約２００ｍ直進すると滝観洞に到着、道は行き止まりになる）T字路から約４．３ｋｍで箱根峠に到着、県道はこの先通行止めになっている。

１０：３５分　　箱根峠登山口出発
　峠に設置されたバリケードを迂回して、釜石市側へ数十ｍ下ると愛染山登山口がある。登山口の下に林道があり、２～３台の駐車スペースがあるように見える。峠を挟んだ住田町側には駐車場が無い、路肩に数台といったところだろうか。日曜日で天気良し、登山者がいるだろう・・と思ったら車が一台も無い。くまよけ鈴を付けて登山道に入る。
　雑木林を１００mほど登ると道が分かれる。真っ直ぐ尾根へ向って踏み跡がついているが赤テープは見えない。右方向のコースには赤テープが付いている、右へ進む。（下山の時に尾根コースを歩いて見た。赤テープは無かったが、踏み跡はしっかりしている）
１０：５３分　　尾根コースと合流する
　尾根の西側斜面を緩やかに登って尾根に到着、ここで尾根コースと合流する。下山の時に尾根コースに入り込まないようにするためだろうか、木の枝を横にして入口を塞いである。１００ｍほど進むとまた登山道が分かれる。左が尾根コース、右が西斜面を迂回して登るコースになる。尾根コースにも赤テープが見えるが、右のコースを進む。幹の細い雑木林、花も無く単調な道を緩やかに登る。

１１：００分　　分岐着
　道はこの先も続いているが、木の枝を横にして直進する道を塞いでいる。木の幹にくくりつけたテープには、←愛染山と小さく書いてあり、左の急斜面に向って赤テープが続いている。尾根に向って急登が始まる。
１１：２５分　　尾根コースと合流する
　尾根沿いに登ってくるコースと合流する。こちらにも下山の時に尾根コースへ入り込まないように、木の枝を横にしてある。下山の時に尾根コースを下ってみたが、刈払い整備が不十分なので朝露のある時などはずぶぬれになるだろう。目印テープはあるので迷う心配は無いと思う。
　膝高のササに覆われた雑木林の中にポツリポツリとブナが見える。幹にびっしりと水苔がへばりついている。斜面が緩やかになってくると、北側の視界が開けて片羽山方面の山々が見える。しかし霞んでいてどの山が片羽山なのかまでは分からない。ササに覆われた右側（西側）斜面を注意深く眺めながら登る。山頂手前にある祠の辺りで、大祝コースと合流するはずなのだが・・。

１１：５４分　　祠着
　なだらかな尾根の上に到着する。登山道の左側に小さな石の祠があった。登山道の右側には「山神」明治三十三年と刻まれた三角形の石も祭られてある。地図を見ると、ここで桧山方面から登ってくるコースと合流するはずだが、踏み跡、コース目印共に見当たらない。桧山へ下る尾根は、かつて馬の放牧場として利用されていたらしいのだが、今では一面のササ野原と化している。

１２：００分　　愛染山山頂到着
　ササに覆われた尾根道を歩いて山頂に到着する。正面に五葉山のなだらかな山頂が逆光で見えている。北方は木々が邪魔をして見えない。西遠方の山々も霞んでいて良く見えない。花は山頂手前のササ斜面にキオンが咲いているだけだった。
　五葉山へ続く登山道を確認するために、山頂から踏み跡を進んで見る。林間に入ると踏み跡が不明瞭になって、獣道と判別ができなくなってしまう。５０ｍほど進むと踏み跡は消えてしまう。コース目印も全く見当たらない。大祝、桧山コースも廃道状態になっている。愛染山の登山道は箱根峠からのコースしか存在しないことになる。

１３：２０分下山する。下山後は滝観洞を見物して帰宅する。