振り返るとダケカンバの枝越しに鶏頭山の岩山も見える(下山の時は晴れ上がって見えた)・・はずだが、曇っていて今は見えない。912mピークから続いていた赤テープは鞍部を過ぎると見当たらなくなる。
9:30分  尾根の分岐に到着
 小白森から西方の白森山へと続く尾根に合流する。尾根の合流地点に近づくと赤テープがあった。この先、山頂付近まで赤テープはあるが間隔が遠い。プライベートの目印と言った感じがする。尾根の下降地点は、視界の悪い時に見落とす可能性があるので赤テープを持参した方が良いと思う。山頂までは樹高が低くなったブナとダケカンバの森が続く。
幹の直径が30〜40cmほどのブナの樹上に熊棚がある。手の届く高さにある熊棚、几帳面に折った枝を揃えて積んであるもの、折られた枝が一本だけぶら下がっているもの、枝先が折られてしまったブナの木・・・探せばいくらでも視界に入ってくる。中には枝の1/3近い枝を折られてしまったブナもある。大きく傷ついたブナ、厳しい風雪に耐えていけるのだろうか。森の中には枝が極端に少ないブナがある、これらの中には熊の食外によるものがあるのかもしれないな・・・と思ったりもする。
小白森2
所在地  岩手県花巻市、遠野市境界
標  高  1350.4m
2008年03月13日(木) 曇り〜晴
鶏頭山↓
駐車場→15分→笠詰橋→30分→林道終点→24分→912mピーク→31分→1030mピーク→45分→稜線合流地点→32分→小白森山頂

駐車場→2時間57分→小白森山頂
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えんど
中腹から北方の鶏頭山を眺める(下山の時撮影) ↑
尾根の合流地点には赤テープがあった ↑
山頂手前の斜面から、登ってきた広い尾根を振り返る ↑
ブナの樹上にできた熊棚 ↑
枝が殆ど無くなったブナ、熊の食外が原因だろうか? ↑
小白森山頂 ↑
小白森山頂のプレート ↑
10:02分  小白森山頂到着
 霧氷の森を歩いて山頂に到着する。雲が低く、遠方の展望は無い。西隣の白森山が霞んで見えているだけ。山頂からの展望を楽しめなかったのは残念だが、中腹のブナとダケカンバの原生林、そして無数の熊棚を観察できたことで充分満足できた。森を楽しみながらゆっくり下山する。中腹まで下ると日差しが出てきた。912mピークまで下ると青空が広がって鶏頭山から早池峰山へ続く山並みが姿を現す。登頂が一時間早かった、ちょっと残念。
12:36分 駐車場に戻る。
白森山↓
小白森山頂付近から白森山を眺める ↑